2011年12月31日土曜日

ぼくの2011年映画ランキング

今年の映画館鑑賞数は25本。段々少なくなっていくな・・・。

でも昨年の4本よりは全然みているので、年末恒例のやつをやってみた。
(ちなみに昨年No1は、インセプション。)
ただ25本だと母数が少ないので、遠慮して上5本・下3本の選出とした。



<ベスト5>
1.ブラック・スワン
2.ソーシャル・ネットワーク
3.マネーボール
4.猿の惑星・創世記
5.ワイルド・スピードMEGA-MAX
   次点 >宇宙人ポール、スーパーエイト

●総評
シネコン利用が多く、メジャー作品ばかりのラインナップに。
ブラック・スワンもソーシャル・ネットワークも、夏前に見た作品だったけども、強烈すぎてランクインしてしまった。
ソーシャル・ネットワークといえば、昨年のアカデミー賞では受賞本命とされながらも、英国王のスピーチの猛追を受けて惨敗した不遇の作品。
でも自分からしてみれば、英国王のスピーチにそれほど大きな感動を感じなかった。ギークな自分としては、ネタ的にソーシャル・ネットワークの方が共感しやすかったのかも。




<トホホ3>
1.トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
2.星を追う子ども
3.カウボーイ&エイリアン
   次点 >キャプテン・アメリカ

●総評
カウボーイ&エイリアンとキャプテン・アメリカには期待していたんだけどなー。
キャプテン・アメリカはシナリオが原因。カウボーイ&エイリアンは、監督の経験不足による総合力欠如だね。ダニエル・クレイグの無駄遣いだ。
星を追う子どもは糞。トランスフォーマーはバカ製造機。



<2011年ベスト監督> 該当なし

<2011年ベスト男優> トム・クルーズ (@M:Iゴースト・プロトコル)
  ソーシャル・ネットワークのジェシー・アイゼンバーグにしたかったけども、年末に見たM:I・ゴースト・プロトコルに感動したので・・・。
 今回のイーサン・ハントは、かなり失敗・トラブル・想定外が多く、何一つ無事に完了したミッションが無かった。ケガもして、泥臭い。骨折だってするんだもの。しかし結果、「トムクル・ブランド」の持つスター性に媚びない作品となり、白熱感は倍増した。それを文句なく演じた彼を讃えたい。

<2011年ベスト女優> ナタリー・ポートマン (@ブラック・スワン)
 当然だろうが。もう何も語るまい。
  

<2011年ベストバウト>
ヴィン・ディーゼルVSドウェイン・ジョンソン(@ワイルドスピードMEGA-MAX)
 文句は言わせない。
 警官役のドウェイン・ジョンソンが、なぜか銃を使わずにヴィン・ディーゼルと素手のガチンコバトルを展開。 白人ムキムキハゲキャラの2俳優が同じ画面で絡みあうシーンなんて、誰が見たいと言うんだ。(US女以外で)
 ドウェイン・ジョンソンなんて、途中から防弾チョッキを投げ捨て、
 「ボクチャンもう怒ったからなー!!!(心の声)」なんて言って「ウッシャ来い」モード突入状態。笑うしか無いっつーの。(褒め言葉)




<さて・・・2012年の展望!>



来年公開の映画で一番期待しているのは・・・決まっている。

ダークナイト・ライジングだ。



日本公開日は7月28日。あと7ヶ月弱。待てないよクソ。あー見たい、早く見たい。





その他、来年は期待できる作品ばかりで豊作の予感





・ホビット 思いがけない冒険 

ロード・オブ・ザ・リング前章譚。フロド、ガンダルフ、老人ビルボ、ガラドリエル、その他もろもろ続投。





・ドラゴン・タトゥーの女 

ダニエル・クレイグ主演、フィンチャー監督最新作。





・アベンジャーズ 

マーベルヒーロー総出演映画。





・エクスペンダブルズ2

シュワとブルース・ウィリス続投、チャックノリス、ヴァンダム参戦、さらにパワーアップだ。




・ヒューゴの不思議な発明 

タクシードライバー、ディパーテッドのマーティン・スコセッシがファンタジー作ったっつって笑いものにしていたけども、USにて評価高し。
主演の少年の目つきがすごくキレイで力強い。あとクロエ・モレッツ。





・007スカイフォール(仮題)

ダニエル・クレイグ版007最新作。 サム・メンデス、ハビエル・バルデムも組む。超期待。
※予告編未公開




ダークホースにるろ剣。

嫌な予感しかしないけども、化ける可能性はあるかと。





そして忘れてはならない、「Q」。



あぁ、楽しみすぎる・・・。



2011年12月30日金曜日

宇宙人ポール 4.5/5.0 ->訂正:4.0/5.0

<ネタバレ注意>



ちょっと期待しすぎたが、十分楽しめた。
ただやっぱり監督がエドガー・ライトじゃない分、ホット・ファズより緩いところがあるかなー。UKジョークはUSジョークより黒いイメージがあったけど、多分ホントだと思った。

未知との遭遇を復習しておいてよかった。

あのラストの快感は何だろう。
ポールがいい奴だからかな。ほんと楽しかった。
シガニー・ウィーバーが出ているとは知らなかった(笑)



2011年12月29日木曜日

シナリオは正義 M:Iゴースト・プロトコル(4.4/5.0)

<ネタバレ注意>

今日見た映画は、ミッション・インポッシブル〜ゴースト・プロトコル〜。
シリーズ最高傑作との呼び声が批評家から上がっているという今作。とても期待をしながら観ていたが・・・、期待通りで安心!非常に良かった!

驚くべきは、物語中盤の時点で既に「満腹感」を味わってしまったことだ。
予告、CM等のプロモーションで、さもメインイベントのようにアピールしていた「ドバイでのノンスタント宙吊りトムクル」。しかしこれは中盤の噛ませアクションに過ぎず、あれと同等もしくはそれ以上の緊迫がその後で待ち構えていた。全て見終わった頃には、満腹を通り越した真の満足感が待っていたのだ!これはダークナイトの時に感じた感覚に似ているね!

上記の様な時間軸上のバランス配置を成功させたのが、白熱・緊迫のシナリオだ。
単にピンチを描いただけで簡単に白熱展開を演出できるわけが無い。今回すごく効果的だったのが、「出来レースではなかったこと」じゃないかな。言い方を変えるなら、「ザ・ハリウッドスター・トムクルが泥臭かったこと」だとも表現できる。今までのミッション・インポッシブルは、ミッションをこなす際、ある程度の妨害を受ける中でもミッションを完遂することによって、トムクル=イーサン・ハントのスター感を演出する感じのエンターテイメントだったように思う。しかし今回のトムクルは、想定外の事ばかり起こってトラブルばかりだし、ミッション大失敗するし、トムクル自身もあちこちケガするし・・・(挙句ラストは足首骨折!)。トムクルのスターとしてのブランドに媚びず、真っ向から痛々しいキャラクターを演じているところに泥臭さを感じ、結果、手に汗握る展開を演出できたんだと思う。これに似た手法をとっているのが、ダニエル・クレイグ版007だろう。

あと個人的に嬉しかったのが、ジェレミー・レナーの参戦、およびサイモン・ペッグの再演。トムクルの脇を固める、他の映画では主役をはった俳優が、主役級に個性のあるチームメンバーとして非常に良い形で参加していた。不可能なミッションを、チームプレーで完遂したラストの快感はたまらない。まるで七人の侍のような感じだ。こういう展開は「みんなが貢献者」として映るので、普通の観客も感情移入しやすいんじゃないかなー。

というわけで、非常に良質なスパイアクション映画だった!番人にオススメ!


2011年12月28日水曜日

2011年 仕事納め

本日にて、全出勤日程を終了、仕事納めとなった。
思えば、豊橋へ転勤になって、早1年。時間が経つのは早い。

 知財実務担当としてのこれまでを振り返ると、昨年は知識備蓄の期間、今年は知識活用の期間だったように思う。知識は使ってこそ脳内に染み付くものだってことを身をもって感じた。

 ただし、1年分の備蓄なんて大した量じゃないので、早々に限界を感じたのも事実。では、それを克服するために来年みっちり知財の勉強をするのかと言われると、Noだ。

 実際のところ、普段の知財実務において、「いざという時」はそれほど多いわけではなく、日常的に業務をこなす分には現状の知識さえあればナントカ回せるのだ。質に差はあるにしろ、だ。分からないところは弁理士さんに聞けば判断できるわけだし。
 で、そこから先に何を勉強するかは、自分が今後どういう人生を歩みたいのかを考えた上で、時間の使い方をよく考えて決めるべきだと思ってる。言い換えると、知財実務で死ぬまでメシを食うつもりが全く無い以上、これ以上知財マンに染まっても損をするだろう、ということだ。 自分が興味を持てるのは、やっぱりエンジニアとしての仕事だ。その思いは昔も今も変わらない。
それならば、知財を続ける理由は本当にあるのか?これ以上知財実務を続けてもムダになるだけではないのか?

 いや、理由はある。すごく大きい理由がある。

おそらく知財業務全体に言える事だろうが、知財実務というのは明確なゴールが無い分、ある意味で、「自分で好きなだけ仕事ができる」という面を持つ。つまり、自分が正しいと思うことを決定できる風土と、それを突き通せる風土がある、ってこと。

 この感覚は、たまらなく快感だ。おそらく世の起業家達も、こんな気持ちで自らの事業を立ち上げるのではないか。自分の信じた道で社会を生きていけるというのは、本当に幸せだ。
 業務命令に従って仕事をすることは大事だし、お客さんを満足させてこそ仕事だとも言える。でもここには、それとはまた別の、生きている、自立している心地よさを感じることが出来る世界が広がっている。起業家がなぜ企業するのかがよく分かった、というのが最近感じた事だ。

 この先、いつエンジニアに戻るのか、もしくはナナメ上を目指し、会社を辞めて起業でもしちゃうのか、まったく予想できない。ただ、今やっていることは、自立した人間として生きていく上で大切なことを学べるし、あと1年それを繰り返せることは、とても幸せだと思っている。自分は、正しいを思ったことをこれからも業として行なっていく。

 2011年の総括および2012年への抱負は、そんなところだ。


2011年12月27日火曜日

念願のEye-Fi購入!


AmazonでEye-Fiを購入。
Eye-Fiとは、WiFi通信機能を備えたSDカードのこと。これさえあれば、デジカメで撮った写真をシームレスにクラウドにUPできる。ひとまず、Evernoteとの連携を目指すつもり。必要に応じて、Flickrへも。

これは楽しみだ。また一つ、生活スタイルが変化する予感。
テクノロジーは素晴らしい。




2011年12月26日月曜日

イージーライディングなタンタンの頭はイレイザーヘッド


<ネタバレ注意>


今回の連休で、3本の映画を鑑賞したので、少しずつだけ簡単に感想をまとめる。


●イレイザーヘッド (デヴィット・リンチ監督 TSUTAYAレンタルにて。)
 もう、最初からワケがわからなかった。完全のアートの領域を行った作風。全編通してモノクロ画面。セリフは少なく、感性を逆なでするBGMや効果音が終始襲いかかってくる。全部見終わったあと、なんとなくリンチ監督のやりたかったことがわかったような、わからなかったような。
 リンチ監督はそもそも気持ちの悪い物を表現したがる人なのかな。重要なのが、ただ気持ち悪いんじゃなく、我々のすぐ近くにあるのに、眼を向けていないもの、若しくは目を向けるのを避けているものであることかと。
 今後、要分析。

●イージーライダー (デニス・ホッパー監督 TSTTAYAレンタルにて。)
 名前だけしか聞いたこと無い作品だったので、本編のオープニング時は、「お、この映画はロードムービーか。」なんて事を思った。でも見終わった後、その見立てが間違っていた事に気づいた。この2人のラストの何とも虚しいこと。この「やるせなさ」は何?メッセージはアンチドラッグ、アンチヒッピーなのか、アンチマネーなのか。うーんやっぱり前者か。ただ当時のヒッピー文化に全く触れていない身としては、感覚としての理解に苦しむ。
 あ、一言付け加えると、ジャック・ニコルソンが脇役なのにキャラ立ち過ぎ(笑)

●タンタンの冒険〜ユニコーン号の秘密〜(スピルバーグ監督 映画館にて。)
 映画館で鑑賞。12月公開の作品だったけど、字幕版は既に1日1回上映という、慈悲なきスケジュール。スピルバーグらしいドタバタ系アクションが光った佳作。ストーリーはすごくテンポが悪くて、山がどこなのかわかりにくく、消化不良になりやすい。そういうところじゃなく、アクションを楽しむべき映画として観た方がいいかも。CGならではのカメラワークで視点をグリグリ回してくるところには興奮。ただし、実写映像じゃない分、ちょっと迫力は落ちてたと感じてしまい、残念。エクスペンダブルズ2に期待を寄せる趣味を持つ自分としては、血と汗が見たいわけなので。
 ま、これは子供も楽しめる映画として作られているので、そこに期待してはいけないのだけど。









2011年12月25日日曜日

みんな、ただ寂しいのさ。

昨日の夜は外出していたんだが、その際の帰宅ついでにコンビニへ立ち寄った。

駐車場にクルマを駐車してエンジンを止め、クルマを降りた。
そのとき、近くから猫の鳴き声が聞こえてきたのに気づいた。

周りを見回すと、店舗建屋と倉庫物置のスキマから、一匹の猫がこちらへ顔をのぞかせていた。体はほとんどスキマに隠れていたので、ほんとに文字通り「顔だけのぞかせている状態」だった。そして、こちらを見つめながら鳴き続けていた。

「にゃー にゃー にゃー」

(か、可愛いい・・・。)

思わず近寄ると、白い毛で全体を覆われ一部だけ黒の毛をあやしたホルスタインのような見た目の、若干太り気味な猫がそこにいた。しかし近寄った途端、怖がってスキマの奥に直ぐ様逃げてしまった。・・・がっかり。




ところが、買い物を10分程で終えて店を出ると、また同じ場所にあの猫が戻ってきていた。そして同じようにこちらに向かって鳴き続けた。

店からクルマに戻る前、またスキマに近づいたんだが、その時は猫は逃げず、ジーッとこちらを見つめ続けた。自分もそれに負けじと(?)猫の目を見つめ返した。
(か、可愛い・・・。)
自分は猫を撫でてあげたい衝動に駆られたものの、ぐっと堪えてその場を立ち去った。
(猫なんて、気まぐれな動物だ。俺はだまされないぞ!)
・・・なんて事をその時思っていたと思う。


ここでサプライズ。
クルマに乗車すると、なんとその猫がスキマから体を出してコチラの方へ近寄って来たんだ。そして、駐車場の真ん中で立ち止まり、静かにクルマにこちらの様子を伺っていた。俺はクルマのガラス越しに、猫の動きを暫く見ていた。
(そうか、お前も本当は寂しかったんだな。)
外に飛び出して猫を抱いてあげたくなった。でもその衝動をこらえ、クルマのエンジンをかけた。

エンジン音に驚いてたじろく猫。しかし、再びスキマに戻ることは無く、駐車場の真ん中で立ちすくんでいる。

駐車場を去る俺のミニクーパー。
猫はずっとこちらを見つめていた。



クリスマス・イブの夜、ちょっと切ない思い出ができたと共に、ちょっと真面目な人生訓をもらった。


2011年12月23日金曜日

フィルター

きょうは、実家に戻り、
自分の部屋に詰め込んであった昔の本やガラクタなんかの仕分けをした。

いや、正確には仕分けをしている「最中」だけど。


これまでも何度も何度も仕分けをしてきたけども、
その仕分けをかい潜ったモノだけが今の自分の部屋に残ってる。
ただし、そこから更に時間が経てば、仕分け基準が変わり、新たに捨てるモノが出てくる。当たり前の話か。

今回は、学生時代の教科書や苦労して集めたマンガなんかも仕分け対象にしたから、恐ろしい量のゴミが発生。とても今日中に整理が収まらない様子だ。


毎度のことだし、他の人もそうだろうけど、昔のものを広げて眺めていると、なんだか懐かしい気持ちにになってくる。学生時代は、新聞の好きな記事のスクラップブッキングをしていて、その新聞記事の日にちを見ていると、時の流れ、ついつい感傷に浸ってしまう。

・・・なんてことをしていて作業が遅れるのも、みんな一緒、ベタベタや。


2011年12月22日木曜日

テクノロジスト?


きょう自分のTwitterタイムラインで、こんなツイートを発見。
電流が走った。


その通りだと納得。
アートとデザインをごっちゃにしている人っていると思う。
でも違うよね。


じゃあところで、テクノロジーとは何?


「問い」と「解決」のために役立つスキルや手段、かな?
アートとテクノロジーを同じ土台のジャンルとしてで比較する人がいるけど、これは全く別次元の話だよきっと。テクノロジストがアートやデザインに手を出すべき、という並列比較な見方は止めたほうがいい。

各個人が、テクノロジースキルを備えたアーティストやデザイナーになるべきだ。この見方をすると、技術者とか、テクノロジストといった括りは、特定の人や職を指す名詞としては不適合なんじゃないか?。

自分は技術スキルを身につける方へ人生を進めて、よかったと改めて思った。



2011年12月21日水曜日

再会!ガンダルフ!!


ホビット 思いがけない冒険 の予告編公開。

灰色のガンダルフの姿に感動。
久々のフロドの姿に興奮。
ゴラムの声に悪寒。

そして、動画終盤のあのテーマに涙。




2011年12月20日火曜日

暗黒の騎士の夜明け


ダークナイト・ライジングの最新予告編が公開された。

どう捉えるべきか・・・。

公開まであと半年も時間があるのか・・・。こんな苦痛は無い。
こんなに苦しいのなら死んだほうがマシだ!(え




夜明け、か。


2011年12月19日月曜日

時間

時間がない、なんてのは一番言ってはいけない言い訳。

でも、実際、無いんだよね・・・。

やりたいことがいっぱいあるんだもの。

何かを諦めないと、1つの人生で何一つ得られない。

昨日は多趣味だと褒められたけど、いい面もあれば、悪い面もあるよね。




2011年12月18日日曜日

ビジュアライゼーションの力


いま読んでいる本は、オライリー社の「ビューティフル・ビジュアライゼーション」。自分は最近、情報可視化とはとても重要な観点であり興味を惹かれる分野だと思っている。

そしてつい最近、こんな動画に出会った。
個人製作の動画で、地震情報を細かくデータとしてまとめ、地図やグラフを使って可視化し、「東北の地下で一体何が起きているのか」ということを様々な観点から表現した動画だ。

「これこそビジュアライゼーションだ。」
そう思った。
データを単に眺めるだけでは気づかない意味を、明らかにしてくれる。
それは、ビジュアライジングする作者本人すら、作ってみなければわからない。









2011年12月17日土曜日

マネーボール (4.3/5.0)

今日はマネーボールを見に行った。
とても良い作品だった。

主人公ビリー・ビーンことブラピは、低資金の弱小MLBチーム、アスレチックスのGM。
選手を雇ったり解雇したりトレードをする「人事」を任されている。
しかし、
例えばヤンキースのような高資金人気チームにはスター選手をお金で集めることができるが、
アスレチックスのようなチームは、安い若手や平凡な選手しか集めることができず、限界を感じていた。

そんな中で彼は、統計理論に基づく「出塁率の高い選手を優先起用する」という方針を仲間と共に打ち出し、新たなチーム作りを始めた。
チームの同僚から大きな批判を浴び、結果も出ない日々が続く。
彼は迷いや怒りに悩みながらも、正面からベースボールと向き合い、やがて反撃の時を迎えることになる・・・


この映画の欠点は、野球の描写が微妙なところ。
でも正直、そんなことはどうでもいいんだ。
この映画のテーマは、野球を通じて彼が体現する「答えのでない迷いに立ち向かう信念」だからだ。実際、ブラピが悩み悶え苦悩するシーンの多いこと多いこと。


この世には、完全無欠の心を持った人なんてのは何処にもいない。

自分は正しいと思う。
でも結果が出ない。
人からは批判を受ける。
本当に自分は正しいんだろうか。


そんなふうに日々惑い、人は生きている。
しかし、幾らこの先どうなるのかわからなくても、前に進むしか無い。
ビリーは野球を通じて、人と同じようにソレを感じ、信念でもって突き進んでいく。彼の悩みは野球の枠を超えて、鑑賞者の共感を捉えるのだ。

彼が試合を見ないことでジンクスを避ける描写、彼の弱みが出ているところだね。
そう、彼にだって弱点はある。人はみんな、弱い所がある。
でも、自分を信じるなら、結果が予想できない中でも、自分で舵をとって進まなきゃいけない。

そう語る映画だった。

こういう人生論的映画には弱いので、なかなかシビれたね。




2011年12月16日金曜日

クリエイター、初音ミク、Chrome。


ついさっき、GoogleChromeのTV-CMが流れたのを見た。
初音ミクを主題とした1分間CMで、ワクワクと感動が想起させられる素晴らしいCM。

なんだか無性に感動してしまった。。。



クリエイターかぁ。



2011年12月15日木曜日

パテントマップを使うということ。

パテントマップを有効利用しよう、なんて文句は、知財界を生きる人間ならば耳が痛くなるほど聞かされている。パテントマップさえあれば、他社の技術動向が、上手く行けば企業戦略だってわかってしまう時がある。

こう言ってしまえば、「それは使わない手はない」と誰しもが飛びつくだろう。それが普通の企業人のはず。

でも、実際にパテントマップを有効活用できている人がどれほどいるんだろうか。
叫ばれている=まだまだ浸透しているとは言えない、 という図式が成立しているのではないかと自分は持っている。

どうしてこんな美味しい話が先に進まないのだろうか。

恐らく、皆が同じステップでつまずくからだと思う。同じステップとは則ち「どう有効活用しようか、どうすれば有効活用できるのか」というステップのこと。これを具体的に検討するのが、非常に難しいんだ。

なぜなら、知財は一定の方式や指針でもって教科書的・手順書的に活用できるものではないからだ。それは、会社によって必要な情報が異なるためである。
というより、「会社が属する事業分野によって必要な情報が異なる」と言うべきだろう。


既に一般論なのかもしれないが・・・、
企業が知財をどれだけ重要視するかを左右するのは、企業の考え方より、市場の風土に影響を受けるからだと考えている。
そして、事業戦略として知財を取り入れる場合、パテントマップを利用するならば、
マップ化して確認すべき事項が、市場風土にそって大きく変わってくるのだ。

事業戦略として取り入れることができるパテントマップとは、決してパテントオンリーマップではない。他社の売上、受注状況、力関係など、企業風土を反映しマージさせた総合情報と織りまぜて知財情報を提供することで、初めてパテントマップは活用できる形になると考える。
言い換えると、企業ごとの出願内容や出願件数推移を検討したところで、戦略に取り込む形になっているとは到底いえないということ。

「そこから先は営業や経営が考えることであって、我々は材料を提供すればいい」なんて言う人もいるかもしれない。
しかしそうやって相手に歩み寄らせようとしても、寄ってきてくれるわけがない。
(そのくせ知財問題が起きると、知財部の責任として叱咤されてしまうという・・・。)

知財の人間はこういう場所でも知らないうちに狭い殻の中に閉じ困ってしまうのだ。
いいかげん、仲良しの馴れ合いから離れ、自らが良い方向に動き出せるようにしないといけない・・・。
パテントのことばかり考えたって、戦術なんて組めないわけだ。マップで情報提供するなら、情報提供される側が、その情報でもって事業を良くすることができる姿をイメージできないと。

2011年12月14日水曜日

Harmony

書道の最中、
よく先生は「文字と余白のバランスを見よ」と言う。
意味もなく太かったり、ガリガリの適当な線のようでもダメ。

調和が大事なんだそうだ。
調和に、一定の法則は無い。
しかしそれは、文字の上手い下手とは別の次元で確かに存在し、美の要素として大きな力を持つ。


絵画などの美術には、「まるでラクガキのような絵」とされるものが山ほどある。
しかし、一見して誰でも書けそうな絵、技巧を凝らしたとは思えない絵に、常人では到達し得ない調和の境地が見え隠れしていることは多い。



2011年12月13日火曜日

宇宙は独りじゃ広すぎるのに。



今日、こんな記事を見つけた。

ボイジャー1号、「宇宙の煉獄」に到達」:ギズモード・ジャパン


ボイジャー2機が出発したのは、自分が生まれる6年前。
自分が生まれる前から、いまこの瞬間まで、ずっと孤独に宇宙を旅してる。

素晴らしくもあり、悲しくもある。






2011年12月12日月曜日

映画 リアル・スティール ★★★☆☆

<ネタバレ注意>

昨日見た映画は、ヒュー・ジャックマン主演「リアル・スティール」

近未来・・・。
人間による格闘技が廃れ、ロボットによる暴力的かつ派手な格闘技が人気を博していた。
プロボクサーとしての栄光を奪われた主人公は、ロボット格闘技の操縦者として、負け続きの借金まみれな生活を送っていた。
ある時、主人公が過去に離婚した元妻が死亡、元妻が育てていた実の息子を一時的に預かることになる。そして二人はひょんな事から、廃棄物処理工場で、旧世代のガラクタロボット、ATOMと出会う・・・


とまあこんな感じの話でした。
面白いかつまらないかと言われると、面白いと言える。
ただ、どうしてもシナリオ腑に落ちないところが幾つかあった。

ポイントをまとめてみた。


・息子が「ATOMを掘り出すんだ!」とゴネる根拠が弱い。偶然伸びていたATOMの腕に引っかかって「落ちるところを助けてもらったから」だけだと弱い。
・ヒュー・ジャックマンの現役時代の描写が弱い。過去の栄光を自らが振り返って浸りつつも、諦めて開き直るフリをしているような感じの方が良かったなぁ。
・リアル・スティール進出が簡単すぎる。
・ロボットのダメージ描写をちゃんと描いてくれないと、ただボコられてるだけで状況がさっぱりわからない。ムダにハラハラしてしまう。
・親子の仲直りまでの過程が唐突。もっと仕込み、根回し、伏線が必要。叔母との再会場所がニューヨークである必要があったのか?すごく違和感感じた。あとそれに絡んで、親子でボコられてしまうシーン、ヒュー・ジャックマンはもっと心から息子に謝るべきだった。絆が芽生え始めた親子の関係に、暗い闇を落とす場面なのだから。
・ラストラウンドで、最期の頼みのシャドー機能を使う時、ヒュー・ジャックマンが、直前まで「そんなの無理だ」とかなんとか叫んでたのが情けない。むしろあそこは、ヒュー・ジャックマンが子供にシャドー操縦を頼まれて目に輝きを取り戻し、自らの動きで相手をねじ伏せるというオーラを出し、戦士としての復活を果たす象徴シーンとすべきだった。そうすれば、敵をボコボコにしているときの彼の姿が何倍も美しく輝いたハズだ。
・そのうえ、この話の結論はこうなったはずだ。「本当のリアル・スティール(真なる鋼)は、鋼のボディを持つロボット達ではなく、鋼の魂を持った、ヒュー・ジャックマンだった」ってね。
せっかく感涙モノのメッセージを発信できたのに!!
・タク・マシドがありがちな悪役すぎる。

まぁこれは全部、「自分の好みに合わせるなら」の話だけどさ。
正直こんな書き方をしてしまったら、子供とロボットの友情描写が薄まってしまうので、ちょっと危険か。バランス重視という意味では、比較的まとまってたので、基本的には良作だと思う。一応は、ちゃんとラストで感動したしね。

ああそうそう、ゼウスにかますバックジャンプパンチは最高にカッコよかった!!

結論:オススメ映画です。



2011年12月11日日曜日

ついに登場。 iPhone版「Flipboard」!


iPadの超人気アプリで、Apple の iPad アプリオブザイヤー2010に指定されたという「Flipboard」。
ニュース、Twitter、Facebook等のウェブ上の任意の記事を、画面上に見やすく再配置し、あたかも雑誌の記事をパラパラと眺めているように心地よく閲覧することができる、イカしたアプリ。
しかも無料!

以前より、「iPhone版」を開発中であるという情報が流れていて、iPadを持っていない自分は楽しみにしてたんだけど、遂に先日12/8に公開!速攻ダウンロードしたよ(笑
すると公開直後はあまりの人気でアクセスが集中してしまい、ダウンロードを一時停止していたという。自分は滑りこみセーフだったのかな?注目度高し。

ソースごとにジャンルが分かれていて、これらを選択すると、
そのソース内の記事をスワイプで順次めくっていく画面になる。

ファーストインプレッションとしては、★★★★☆ といったところか。
iPad版を見ていて憧れた「記事一覧画面」が、恐らくスクリーンの大きさが小さいため、結局は1〜2記事ごとに表示させている現状に違和感。
とはいえ、使っていてすごく気持ちがよくて、楽しくて、便利で・・・、もう補って余りあるね!
特に個人的に感動しているのが、Twitterのウェブ記事引用ツイートの表示だ。記事URLを解析し、記事とツイートを併記してくれるので、ツイートが何に対してコメントしているのかが一目瞭然。うーん、これからちょくちょく使っていくだろうな。

つい現在のCover Storiesは山中俊治先生による昨日の月蝕ツイート。

また、iPhone版からの新機能「Cover Stories」も秀逸だ。
ユーザーの関心を学習し、おすすめ記事を抜粋してくれる。
最近は、TwitterにしろRSS記事にしろ情報量が多すぎて、記事の取捨選択が大変なんだよ。もしかしたら好きな記事を見落としてしまっているかも。
Cover Storiesのように、記事の人気度や本人の嗜好にそって選んでもらうことで、自分だけのソーシャル雑誌を創り上げていくことができる。既に現時点で自分のCover Storiesは、自分好みのとっても楽しい物に仕上がってきてるし。
(まぁ、Apple等のガジェット関連記事で埋め尽くされてるけど・・・)


ちなみにこのアプリは、MITの石井裕先生も愛用しているとか。
タッチパネルUIとクラウドの可能性に、脱帽状態だね、ホント。

ダウンロードはこちら (重ねて書くけど、無料です!)




2011年12月10日土曜日

映画でこんな悪役がいたような・・・



これはすごい。
まるでイルカのように水面からドルフィンジャンプをしたかと思うと、
空中を自由にホバリングをしながらアクロバティックな動きで楽しませてくれる!


これは・・・やってみたい(笑)






2011年12月9日金曜日

地元力

今日は豊橋駅前で職場の忘年会だ。

開始時間より早めに駅前に到着したので、精文館書店で暇つぶしをしていた。

1階の売り上げランキングを見ると、ジョブズ伝記上下巻が、なんと2、3位に甘んじているではないか!

では、1位は何か?




「采配」 落合博満 著

うーん、愛されてるね。

2011年12月8日木曜日

長閑な療養地

  by SOL0721
, a photo by SOL0721 on Flickr.

昨日は伊勢出張。

せっかく三重に行くんだから・・・ということで、伊勢への移動時間を使って、久居で入院中の上司のお見舞いに行ってきた。


病院はとっても山奥に建っていて、お見舞いのはずが、軽く紅葉見物してしまったよ。

上司は思ったより元気だったので何より。
ただ頭を打ったせいか、俺の顔を見ても名前を思い出せていない雰囲気があった。



2011年12月7日水曜日

映画 50/50<フィフティ・フィフティ> ★★★☆☆

<ネタバレ注意>

昨週の土曜日、伏見のミリオン座で「50/50<フィフティ・フィフティ>」という映画を見てきた。

監督は知らんけども、主演はジョセフ・ゴードン=レヴィット。
そして脇にはセス・ローゲンとアナ・ケンドリック。
今後が期待される俳優たちが集結した(一応)インディーズ系映画。

主人公は、ある日突然、致死率50%のガンにかかっていることを宣告される。
死を徐々に意識し始める主人公は、心の葛藤と闘いながらも、
男友達の励まし、カウンセラーとの心の交流などを通じて、
心や考え方が変化していく姿を描いたヒューマンドラマ。

良く言ったらこんな感じのストーリーだった。
いや、良く言ったら・・・というか、
「本当はこういうストーリーを作りたかったんだろうなぁ」というのを自分なりにまとめたものだ。

じゃあ実際にそうなっていたかというと、そのレベルには到達してなかった・・・。

シナリオが全体的にユル〜イんだよね。不可ではないけど。
俳優たちはすごく頑張って感情表現をしているんだけど、シナリオからソレが感じ取れない。
最初、主人公がガンを宣告された時、主人公は呆然とした反応をしていた。でも、そのシーンより以前に、主人公がどんな人間なのか、どんな性格なのか、どんな生活を営んでいるのか、そのへんを予め十分に描ききれていいないもんだから、主人公の反応に対して感情移入できないんだ。

この映画のシナリオはそういうのばっかり。
友人セス・ローゲンも、カウンセラーのアナ・ケンドリックも、同じ。
人物描写はできてるかもしれんけど、それに説得力を与える「人物背景」が薄い。
だから、物語に深みが出てこない。
俳優陣は頑張っていただけに、ちょっと残念。

・・・と自分は思ったんだけど、ネットのレビューは結構いいんだよな。
最近流行りのオシャレ系映画だから、スイーツな人たちにはウケがいいんだろうか。
やはり自分はマイノリティなのね。


(とりあえず、いろんなジャンルの日記を書いてみようかと)


2011年12月6日火曜日

Grace Periodと30条

米国実務に触れる機会が何やら徐々に増えてきて、覚えなくちゃいけない文言が増えてきた。

Grace Period

直訳すると、「猶予期間」。
とある発明が搭載された製品を、出願前に出荷してしまい、公知技術化したことで、新規性を喪失してしまったケースについての救済措置を定める規定だ。

日本における新規性喪失の例外規定は30条において定められていて、出願より過去6ヶ月以内かつ指定の学会・博覧会等で、本人による発表があった場合のみ、然るべき手続きによって新規性喪失を回避することができる。
(先日の法改正で、指定の学会発表ではなく、製品出荷等であっても、同様の手続きによって新規性を喪失回避可能になったらしい。)

で、米国特許法における例外規定として対応するのが「Grace Period」という規定。
米国特許法では、与えられる猶予期間が12ヶ月と非常に長い。しかも喪失理由問わず。これは有り難い。なんでこんなに長いんだろうか。

まぁ勿論、その都度諸経費が発生するので、救済措置云々言う前に、出荷より先にとっとと出願をしてしまうのが最も望ましい。

しかしこの解釈、先発明主義から先願主義への移行が確定した影響で、少し事情が変わるんじゃないだろうか。つうか、そもそも参考書を読まずに曖昧な事書いてちゃダメだよな。
あした確認しよう・・・。



2011年12月5日月曜日

これから書くこと。(再投稿)

昨日の投稿、iPhoneアプリのBloggerからテスト投稿したんだけど、
何かを間違えて、土曜日の投稿を上書きしてしまっとる・・・。
結婚式は12月4日だってば。

で、土曜日の投稿が消えてしまっているので、もういちど今日書いておこう。

●ココに書くこと
 ・日記
 ・映画の感想
 ・勉強の記録(Processing、知財関連)
 ・読書の記録
 ・その他メモ

●ココに書かないこと
 ・愚痴 >ウザイだけ。
 ・映画評論 >ねちっこくて他人に参考にならない。


●・・・そして大事なこと、「毎日投稿を目指す!」
 内容は問わないから、何かしらを書くこと!


さて、どうなることやら。

2011年12月3日土曜日

手紙

今日は友人の結婚式に出席した。

式のメインテーマは「手紙」。
手紙に因んだいろんな企画があって、
趣向を凝らした面白い披露宴だったよ。


しっかし、手紙なんて何年も送ってないね。

けど、会社で他職場と社内便のやり取りをしているとき、稀に相手の手書きメモがついている時があってね、それを見た時は心が和むよ。

お土産?お礼? として、出席者全員に名前入り鉛筆を1ダース頂いた。
これはホント嬉しい。
何本か残して置いて、使う分はガシガシ使ってやるかんねb(^-^)