2012年1月31日火曜日

ドッキリ


アメリカの某図書館に、白い姿をした幽霊が現れました。

倒せるのは、ヤツらしかいない。


こういうシャレを日本でもやれるといいね。


2012年1月30日月曜日

「な」「き」「つ」「つ」「ら」「に」「は」「ち」


人間、生きていれば、一日のうちに嫌な事が重なって起きてしまう日が、稀にある。
そんな時、気分はどん底まで落ちる。
大体どんな人でも、仕事とか人間関係とかに起因して、1ヶ月に1日くらいの割合で起こってるんじゃないだろうか。

そうやって傷づいてしまった心を癒すとしたとき、必ず効く治療法がある。
それは、「さっさと寝てしまうこと」。

というわけで、おやすみなさい。


2012年1月29日日曜日

賛否両論あれど・・・


獄中記」を読んで以来、元外交官の佐藤優さんの発言にはいつも注目してしまう。この人は敵も多いようだけど、個人的には、この人の言葉や考えには信憑性があると思う。







 確かにアフマディネジャドは「イスラエルを地図から消す」って言ってたな。覚えてる。あの時は「またまた大袈裟な・・・。」って思ってたけど、それを可能にする力を持ちつつあるわけね。これが本当ならば、いま、核戦争の一歩手前のようだ。北朝鮮の時はここまで積極的に使うと公言してなかったと記憶してるし、今回ちょっと深刻度高いよ。

 2012年、本当に世界が滅んでしまうかもしれない。


2012年1月28日土曜日

ヒミズと、ふみ :update

超ひさびさに、映画館で1日2本の映画を見た。

●ヒミズ



自分にとって初鑑賞の、園子温監督作品。
こりゃすげー。なんて暴力的。そしてなんて青春。これが園子温映画か。
 映画の冒頭は、近年の日本映画にありがちなシュール設定が色々と飛び込んでくる。「またこの手の映画かよ」って落胆しそうになった。けど暫く見ていくと、映像の出来がバカ高いことがジワジワわかってきた。「なるほど、こういうことか、こりゃ格が違うわ・・・」って見直した。
 完成度が高く、非常に優れた作品だ。主人公の暴力衝動に騙された、青春期の心の衝動を捉えられた時、主人公の心の痛みは、鑑賞者それぞれに降り掛かってきて、たまらなく辛い。でも、ラストはとても感動。未来を信じたくなる、素晴らしい快作。

園子温監督は、豊川生まれで、豊橋東高校に通っていたんだと。なんて偶然。これから世界的に注目を浴び続ける監督だろうね。来週は、「冷たい熱帯魚」を見る予定。楽しみだ。

 そして、二階堂ふみ!なんて良い演技をするんだ!そして可愛い!!って思ってプロフィール調べたら・・・17歳!?ああ末恐ろしい。宮崎あおいに似てるよね。全く、映画秘宝が表紙にするわけだ・・・。
 ヴェネツィア映画祭で主演の染谷将太と共に最優秀新人女優賞もらったとき、なんとブラック・スワンのダーレン・アロノフスキー監督からお褒めの言葉を貰ってるみたいね。なんて奴だ二階堂ふみ。



今日はもう一本、「人生、ここにあり!」を見た。コレも良かった。感想はまた後日。





Update: ヒミズあらすじ −allcinemaより抜粋−
 15歳の孤独な少年、住田祐一の夢は、誰にも迷惑をかけずに生きる平凡な大人になること。そんな住田にクラスメイトの茶沢景子は好意を抱き、住田の実家である貸しボート屋を手伝うなど積極的にアプローチする。それを疎ましく思いながらも、少しずつ心を解きほぐしていく住田。ところが、借金をつくって蒸発していた父親が戻ってきたことで、住田の運命は大きく狂い始める。


2012年1月27日金曜日

WALL・E の起動音


知らない人も多いと思うので一応。

ピクサーのCGアニメ「WALL・E 〜ウォーリー〜」
主人公ロボット、ウォーリーの起動音は、Macの起動音です。



これね。「ボーン」ってやつ。
さすがピクサー。





2012年1月26日木曜日

「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ


いま、アナタの注目している映画人は誰ですか? と聞かれたら、この人の話をしないわけにはいかない。




ギレルモ・デル・トロ。




この人、最近ではロード・オブ・ザ・リング前章の「ホビット 思いがけない冒険」の脚本を担当している。




 実はもともと「ホビット」は、ギレルモ・デル・トロが「監督」として抜擢されていた。

 でも、制作側のゴタゴタがあって、ホビットのクランクインがスケジュールから大きく遅れてしまい、デル・トロ監督の結んでいた他契約と期間がバッティングしたため、あえなく降板となってしまった。ま、結果的に前作に引き続きピーター・ジャクソン監督がメガホンをとることになったので、世間的には結果オーライなハッピーエンドとして落ち着いたんだが。



 でも個人的には、デル・トロ監督による「ホビット」が見てみたかった・・・。本当に。
なぜ自分はここまで彼に心酔してしまったのか。それは、ある映画がキッカケになったことが理由だ。
その映画とは、



「パンズ・ラビリンス」だ。







<あらすじ> - allcinemaより抜粋
”1944年のスペイン。内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。内戦で父を亡くした少女オフェリアは、臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。そこでオフェリアを出迎えたパン<牧神>は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。”



 世間では、「ダーク・ファンタジー」と称されるこの映画。
 登場する怪物は気味が悪いし、ストーリーは暗いし、若干グロテスクな描写すらも映される。でも、これは紛れも無く「ファンタジー」だ。「ダーク」ではあれど「ファンタジー」なんだ。この絶妙なバランス感に支えられた世界観は、奇跡と言っても過言じゃない。

 この作品が影響を受けたとされるのが、「となりのトトロ」。本作のストーリーの下地には、あからさまと言えるほど、トトロの影響が色濃く投影されてる。現実世界と非現実世界の往来するところなんか、ガッツリ同じ。というか、監督も認めてるらしいしね。本作は、宮崎駿がアニメで描いた構想を、実写映画として完璧に描いてしまったところが驚異的と言える。

 目の前に写る絶望的な現実世界と、パンの示す希望の道。その先に少女を待っていたのは、やはり絶望でもあり、希望でもあった。哀しくもあり、美しくもあった。彼女にとって、幸福とは何だったんだろうか、語ろうとすると夜すら明けてしまう。

 この作品は是非、多くの人に見て欲しい。そしてそれぞれの人が、それぞれの人の価値観で、この作品を感じて欲しい。



・・・で、そんな「パンズ・ラビリンス」を作ったデル・トロ監督の手によってホビットが監督されたなら、どんな世界観になったんだろうか・・・と、今でも想像して止まないんだ。


2012年1月25日水曜日

2012年アカデミー賞 ノミネート発表について



一覧表リンクはコチラにあり。


以下、感想

●Jエドガーは0か!? これは・・・そんなにイイ作品じゃないのか。
 デカプーことディカプリオは、悲願のイーストウッド監督作品出演だったのに・・・可哀想。まぁ彼は「オスカー欲しいよ!オーラ」を出しすぎたかな? 次は監督に頼らず、自分のもっている「良い脚本に当たる運の強さ」と「演技力」に更なる磨きをかけてくれ。応援してるよ。

●作品賞のファミリー・ツリーが面白そう。監督はオリジナル版サイドウェイのアレクサンダー・ペイン。これは期待できますな。でも主演・助演男優賞はマネボで頑張ったブラピとジョナ・ヒルに獲ってほしい。(無理だと思うけど・・・。)

●ヒューゴつえぇ。主演の少年の眼力が凄いんだよ。クロエも出てるし、日本公開が待ちきれなくなってきた

●ルーニー・マーラが主演女優賞候補かいな。ドラゴン・タトゥーは、ダニエル・クレイグとルーニー・マーラの2トップ主演って解釈でOK?

●主演女優賞は、ミシェル・ウィリアムズ希望。あの「ややブス」感が、マリリン・モンローとマッチしてて、とても素敵だと思う。演技派だし、今度は是非!

●オリジナル・脚本賞にマージン・コールがノミネート・・・。実話を元にしていたとしても、脚色賞には入らないのか。
 しかし、本作は日本未公開。せっかくのノミネートなんだから、日本だけDVDへスルーパスはもったいない。急遽劇場公開決定、とかにはならないかな・・・。

●長編アニメーションにタンタンが入っていなくて安心。




・・・さて、来月の授賞式まで悶々とするしかないね。



2012年1月24日火曜日

桜吹雪と血の雨が降る落合宿



先日見た、三池版「十三人の刺客」


ラストの大決闘では、戦士各々が個性を生かし、命を燃やして戦う姿が描かれてる。


・・・ただ、一人だけ、観ていて笑ってしまいそうになる戦い方をしていた戦士がいた。









その名は、遠山の金さん!  ・・・・じゃなくて松方弘樹。




アナタの振るう太刀は、チャンバラ時代劇マスターとして磨かれすぎです(笑)




あれからいろんな批評を見て世の評価を勉強したけども、非常に好評のようで安心した。エグい描写は沢山あるので、嫌いな人は見られないかもしれないけど、主にはシナリオや俳優陣への評価が高かった。特に群を抜いて好評だったのが、何と稲垣吾郎。確かにあれはすごかった。あんなに頭がブッ飛んだ殿様だったら、命を燃やして歯向かう気になるのも納得できる。

はたして、稲垣メンバーのファンはこの映画をどう見るか・・・。




要塞宿場町・落合宿は、現在の中津川市に位置する。
あー、聖地巡礼したくなってきましたな。


2012年1月23日月曜日

オーディンの箴言より :up:up2



不毛の地に立つ樅の木は枯れる

樹皮も葉もそれを保護しない

誰にも愛されぬ人もこれと同じだ

どうして長生きしなければならぬのか



         @ヴィンランド・サガ 8巻






というわけで、本日11巻発売。
これから正座で熟読するところ。

update:picture
update2:トルフィン出番すくねぇぇぇぇぇぇぇ・・・



2012年1月22日日曜日

これが見たかった


三池版「十三人の刺客」

斬って斬って 斬りまくれええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!



US版予告編の方がかっこいい。

全編通して、集中力が切れなかった。最高なり。
老若男女すべてにオススメ出来る映画ではないが。


タネを明かしてみると、オリジナル版からの設定の時点で既に、七人の侍の二番煎じだよね。「民を守るために、腕の立つ仲間を集め、頭脳を駆使し、命を賭して立ち向かう」という広い意味で。あのテの作品は、個性豊かなキャラクターへ「思い入れ」ができてしまうので、脇役がすごく生きる。映画に出てくる人々みんなが好きになって、興味の対象が広くなる、やがてそれが「作品が好き」と同義になっていく、みたいな。
映画におけるテッパンかね。


別にそれが悪いわけじゃない。面白いんだもの。
昨晩見た「スカーフェイス」の感想を、見事かき消したわ。


2012年1月21日土曜日

映画秘宝 2011年ベスト&トホホ


「アカデミー賞より参考になる映画ランキング」こと、映画秘宝2011年ベスト&トホホ、本日発売の映画秘宝3月号にて公開。

ベスト1位の「ピラニア3D」。選定理由が「3D映画で最も飛び出すべきものは、オッパイとオシリだと教えてくれたから。」というのが如何にも秘宝らしい(笑)

その他、「宇宙人ポール」、「猿の惑星:創世記」、「X-MEN ファースト・ジェネレーション 」、「ブラック・スワン」、「ソーシャル・ネットワーク 」などなど、納得のランキング。

冷たい熱帯魚は未見だけども、最寄りの映画館で来月にリバイバル上映があるので、見ておかねば。


トホホ1位にランクインした、「スーパー8 」は意外だった。ベストでも15位にランクインしているので、賛否両論というわけかな。
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」や「カウボーイ&エイリアン」は・・・確かに微妙だったなぁ。トランスフォーマーも票を集めていたようだけど、ランクインならず。



2012年1月20日金曜日

にくのに 覚書


メモ。



29条の2について。



拡大された先願範囲の規定は、発明者が同一である場合は除外される。
この前提のもとに、以下のケースを検討する。



Zさんが、発明イを出願。
  ●発明イ=(a+b)+c ※右辺全部は、明細書記載の範囲、()内は請求項



6ヶ月後、すなわち発明イの公開前、Zさんは発明イの改良発明ロを出願。
  ●発明ロ=(a+b+d)+c ※dは改良事項
 



5年後、発明イについて、特許庁より拒絶理由通知を受領。(29条1項、2項)
補正を行った結果、
発明イ=(a+b+c) としてcとの相乗効果を主張。


拒絶理由通知対応より数カ月後、発明イに特許査定が送達された。





その数日後、発明ロについて拒絶理由通知を受領。(29条2項)
補正を行った結果、
発明ロ=(a+b+c+d) を補正後の請求項とした。




ここで、発明ロは、原則どのように審査されるべきか。




29条の2によれば、発明ロは、発明イを拒絶引例として引くことはできない。
すなわち、発明イの公開によって、公知技術となっている「a+b+c」については、発明ロと同一発明者かつ公知技術化前に出願されたものであることから、発明ロの審査において先願範囲は拡大されず、新規性は喪失していないと認定されるものである。

加えて発明イは、審査の結果、特許査定が下りている。よって、発明イ=(a+b+c)の内容は進歩性が認められ、特許要件を満たすものである。

発明イの改良発明ロは特許要件を満たす発明イに対し、改良d加えたことによるの下位概念発明であるため、発明ロ=(a+b+c+d)は、論理的には特許を受けるべき発明であると推察される。



ただし、現実の実務上はそうは行かず、
審査官も違えば、進歩性判断の審査基準の裁量も、それぞれサーチ・スクリーニング・ピックアップされる引用文献も異なる。

よって、発明イが特許査定となり、発明ロが拒絶査定を受ける事も、起こりうるものである。



2012年1月19日木曜日

聯合艦隊司令長官山本五十六 の問題点


<ネタバレ注意>

 五十六鑑賞から3日経過。落ち着いて考えてみると、どうして引っ掛るポイントがある。

 まぁ、数日前に書いたけども、玉木宏が、ラストで語る話のトコロだよ。
要するに、「皆それぞれが周りを見て、ちゃんと考えて生きよう。」みたいな事を言っている。それはそれで正しい。心からそう思う。

 でも、「考えよう!」って直接的に言ってしまっているのはどうなの?
やっぱりそれは、作品全体が「醸しだす」メッセージとして、「それとなく、かつ鮮烈に」描くべきでしょう!考えれば、それを読み取ることができるよ!

 でも今の日本の観客は、考えて読み取れない人が多いので、直接的に「考えようね」って教えてあげているわけだ。

 これは本映画のメッセージをなし崩し的なものにしていないか?それとも、そもそも考えて見る人がいないのだから、考えなくても伝わる形で「考えろ」と伝えた本作の形こそベストだった?

それとも、どっちでもいい話?

うーん。



最近、禁止手の筈だった、長ったらしい批評文を書いている・・・反省。

2012年1月18日水曜日

おめでとうMicrosoft。


TechCranchの記事は、イチイチ言い回しが面白い。



最近まで自分も会社でIE6使ってたな。

 自分の社内PCの性能があまり高くなかったので、アップグレードは控えていたけども、IE6非対応のホームページが多くて、不便ばかりだった。
 最近やっと8にしたところ、それほどPCへの負担もなく、特に動作上の問題は無い様子。ま、所詮はIEなので、快適とは言いづらいが。会社でIE以外のブラウザを利用できるところは羨ましい。

ちなみに自宅では、MacはSafari、PCではChromeを利用中。





2012年1月17日火曜日

市民ケーンの価値


映画史上最高傑作とされる「市民ケーン」
なんと、70年前の1941年発表の作品。


先日初めてみたけども、かなり面白かった。
テンポよく話も進むし、サスペンスフルに展開するストーリー自体も優れている。
とても70年も前に作られた映画とは思えない。

 現代の映画に慣れてしまっている自分の立場からしてみれば、歴代映画No1とは必ずしも言えないと思う。オーソン・ウェルズが凄いのは、「世界最高の映画を作ったこと」というよりも、「1941年の時点でここまで素晴らしい作品を作り、後の映画に多大な影響を与えた事」ではないかな。
 発明で例えるならば、蛍光灯やLED電球が普及している現在でもエジソンが発明王として神格化されているのに似ている。この映画で表現されたものは、間違いなく現代の映画の基礎であり礎だね。

2012年1月16日月曜日

連合艦隊司令長官 山本五十六 (4.2/5.0)


やられてしまったー  涙ダーダー鼻水グチャグチャ。



俳優の演技:4.8
シナリオ:3.3
編集・演出:3.5
美術・CG:4.5
テーマ性・メッセージ性:4.9
以上、総合4.2点なり。


<ネタバレ注意>

●良かったところ
・シナリオの不出来を、役所広司を始めとしたベテラン役者勢がカバーし、なんとか重厚な雰囲気を作り出していた。彼らの演技力は大いに賞賛されるべき。
・邦画に珍しく、CGが良かった。まるで本当の航空機からの風景のように見えた。邦画の技術と資金力で、ハリウッド映画の持つ迫力感を真似ようとしても、オモチャのような質感しか出せなかったことだろう。この映画の映像は、無理にカメラを動かそうとしていなかった。そのため迫力には欠けていたものの、その反面(そのお陰で)臨場感を感じられるような「空気感」を出せていた。まるで実際に航空機で飛んでいる時のような感覚を味わった。これは素直に驚いた。
・テーマ性が強い。日本人の誰もがもつ「原罪」の意識に対し、強烈なメッセージを送りつけてきた。
 日本人は、どうしてWW2で負けてしまったのか。
 どうして開戦せねばならなかったのか。
 何を持ち、何を失ったのか。
 そして、そこで経験した失敗を今もなお繰り返していないだろうか。
この映画から日本人が考えるべき事は、大きく重い。
 
●悪かったところ。
1にも2にも、シナリオ酷い。
・製作者の意図を、五十六の行動や言動によって直接的に表現している部分が多く、観客とのハートでの対話ができていない。メッセージというものは、間接的に伝えるからこそ、広がりが増すものなのに。ヘタクソ。
・なぜ陸軍や海軍、そして世論が開戦へ推し進んでいったのか、なぜパールハーバーやミッドウェーで五十六のシナリオとは違う方向に事が進められていったのか、といった軍中枢部の行動に論理的な説明が足りない。いや、実際には論理性なんて当時から無かったのかもしれないけど、少なくとも映画の中においては、五十六の論理的な解釈に対して、愛国心でも何でもいいから「彼らなりの論理的説明」によって五十六との議論をさせるべきだった。そして、どうあがいても埋まらない溝をもっと明確にした方がよかった。あの描写じゃ、陸軍海軍の開戦派は論理思考が出来ない単なるバカじゃないか。単なるバカが多かったから日本は戦争をしたのか? 違うだろ!!
・新聞社の香川照之と玉木宏の使い方がヘタ。
 やりたいこと自体はいいと思う。玉木宏を五十六視点に近い位置に置き、ストーリーテラーとしての役割を果たさせることに異論はない。そして、社説によって世論を戦争に導いていった香川照之が、玉木の招集に動揺し、国家の大義名分の下に無数の小さな悲劇が存在することを気づかされる展開もとても良い。問題は、香川照之が、玉木の身を案ずるほど、彼のことを思っていたのかどうかが、シナリオ上から読み取り辛いこと。一応、本編中に互いが言い合いになるシーンがあるけども、あれだけじゃちょっと弱いよね。
・お茶漬けとか将棋とか、ちょっと突拍子すぎるだろ。人柄を表すにしても度が過ぎる。

 
 とまぁツッコミどころは山ほどあれど、非常に満足感を得られる作品だった。
映画館で見れて、本当によかった!

 自分の場合、半年ほど前に、広田弘毅をテーマにした「落日燃ゆ」を読んでいて、WW2当時に戦争をしたくなかった人達に触れたばかりだったので、映画を先回りしながらスンナリ受け入れることができた。

 彼らの存在を、贖罪の拠り所にも、罪を逃れる言い訳にもしてはいけない。敗戦の事実を真摯に受け止め、そこで何が起こっていたかを冷静に見定め、今後の日本の将来に活かすべきだんだろうね。


2012年1月15日日曜日

米国特許法改正について小言メモ


 昨年9月にオバマがサインした改正法案は非常に広範囲に渡る内容を網羅しており、一言で言い表すことはできない。シロートなりに記憶している部分のアウトラインをまとめてみる。

 最も注目されるのが、§102、つまり発明の新規性に関する概念の刷新だ。主要新聞での報道によると、アメリカのローカルルールである「先発明主義」が、世界標準である「先願主義」に移行したとザックリ表現されたようだが、これは正確には間違っている。実際には、先発明主義と、先願主義の中間に位置する考え方が採用されていて、先願主義に慣らされている我々にとっては非常に判りづらい。ホントにホントに判りづらい。発明者が誰か、発明が何か、どの段階で発明したのか、どの段階で開示が行われたのか等々、特許要件において考慮されるファクターは多く、それによる判断も多数に分岐するので、頭がごちゃごちゃになってくる。ま、これまでの§102も日本実務に慣れた自分にとっては複雑ではあると思うけど。

 今回の改正には30を越える項目があるが、それぞれ発行日が異なる。オバマのサインによって即日発行されたものもあれば、1年後のものもある。上記新規性に関する規定なんかは、18ヶ月後だ。これは、改正の目的が影響しているだろう。
 世界標準との連携や、法目的の根本治療にあたるものについては時間をかけて改正を図っていくようだが、早急に対策が求められている問題を正常化することを目的とする改正は、発行が早い。主なものは、パテント・トロール対策に関する項目だ。これは早急に被告側を救済しなければならないことから、即発行された。今回の発行によってパテント・トロールを主業務とする連中が不利な状況になるため、発行前に訴訟を起こして旧法による判断をさせようとした輩が、オバマのサインの直前に滑り込み提訴をして、訴訟件数が短期間に急激に増加したらしい。まぁ、それもやむなしか。
 
 こんな感じに、新法発行以前の出願・提訴は、旧法が適用され続ける。つまり、今後何十年は、旧法の下に審査・裁判が行われる案件が星の数ほど存在することになる。よって今すぐ手元の法文集や実務ガイド本を捨ててはいけないし、旧法の知識が今すぐ必要無くなるわけでもない。

にしても、覚えなきゃいけない事が多くなるのは、めんどくさいね。




2012年1月14日土曜日

君たちと飛べてよかった・・・。


アポロ13の再突入シーンをYouTubeで発見してしまった。



なんて感動的。10代の頃、このシーンを何度繰り返して見たことか・・・。


 1970年の打ち上げ前、アポロ13はそれほど世論に注目を浴びていなかった。アポロ11号の月面着陸成功をもって、米ソ宇宙開発競争に一定の勝敗が決してしまったからだ。それ以降、アメリカ人にとって月着陸は既に「済んだ出来事」だとされて、急速に人気が薄れてきていていた。そんな矢先の、この事故。皮肉にもこの危機が、世界の人々の注目を再びアポロに向けさせる事になった。ただ、3人のアメリカ人の無事を祈るために。

 アポロ13号の船長ジム・ラヴェルは、ジェミニ計画や、アポロ8号の月周回軌道初到達等の輝かしい実績を持っている人。今もご存命。でも結局この人は、あれだけ憧れた月への着陸を一度も成し遂げることはできなかった。

 映画アポロ13の評価は、多分それほど高くはないと思う。ただ当時の自分にとって、宇宙開発をテーマとしたリアリティ溢れる映像は、特別なものだったなぁ。


2012年1月13日金曜日

2012年1月12日木曜日

2012年1月11日水曜日

アラゴルンVSマグニートー


ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダー共演
デビット・クローネンバーグ監督
「デンジャラス・メソッド」



不倫の話を描いているはずなのに、
ヴィゴとファスベンダーとヴァンサン・カッセルが漢臭すぎてヨダレが・・・。 
こ、これは観たい。



 ヴィゴはまたもクローネンバーグ監督映画に出演かいな。3本目か?
名監督の常連俳優になれるなんて、俳優冥利につきるだろうな・・・。
ちなみに、イースタン・プロミスは続編企画中だとか。

 イースタン・プロミス、そしてその前のヒストリー・オブ・バイオレンス。
二人の共作映画は全部オススメなり。


2012年1月10日火曜日

「RAILWAYS」と「紅の豚」

<例によってネタバレ注意>

 RAILWAYSは昨日書いた通り、面白いんだけどヒネリの弱い映画だと思う。その中でも一番ヘタだと思ったのが、ラストの描き方だ。定年を迎えた旦那は、結局は嘱託として職場に残り、現役運転手を続ける選択をした。奥さんは、看護の仕事を順調に進めている。つまり二人は、以前は考えられなかった「共働き」を始めるという形でのハッピーエンドだね。で、このオチ自体は全く問題ないと思う。現役続行、つまり嘱託についての伏線はちゃんとあったし、そもそも定年の引退だって長年苦労をかけた奥さんのためでもあったんだから。つまり奥さんが外で働く幸せを得る事を旦那が許せたことで、旦那は運転手を辞める理由は無くなっていたわけだ。論理的にね。自分も個人的に好感の持てる結末だったと思う。
 じゃあ何がヘタかというと、ずばり「嘱託として運転手を続けている旦那をガッチリを描きすぎていること」だ。いくら嘱託の伏線が描かれていたとはいえ、直前まで引退セレモニーをしていたんだから、観客にとってその展開は「予想外」という印象を持つのが普通だ。そしてその「予想外」を最大限に心温まるものにするためには、その「予想外」をきちんと描くのではなく、あえてボヤかせて描くことで、観客のワクワク感を持続させることが効果的なんだ。

 今回の例ならばどうするべきだったか。ラストシーンで電車から降りた奥さんが先頭に目線を向けた時、運転席の窓から手が出てきて奥さんに合図を向けるシーンがあった。映画ではその後、電車の運転席のシーンにカメラが移り、旦那の「出発進行!」の様子を写している。いやーこれは見てて「イラッ」としたよ。ここは窓から出てきた手だけを映して切るべきだったと思うね!それによって観客は「あ、旦那さんが続けてるってことかな!?」って何となく予想はできる。できるんだけども、その実際の姿を観ていないので、予想しかできないわけ。そこにホンワカとした温かみ、ワクワク、希望を増幅させる効果が期待できるよね。もっと言ってしまうと個人的には、むしろ手すら出さず、電車から降りた奥さんが、運転席の方をみながら「クスッ」って微笑むシーンがあるだけで十分。最低限の表現で結末がやんわりと伝わる完璧なエピローグになるはずだよ。

 こんな感じの「しっかり描かないラスト」はいろんな映画で用いられているけども、パッと思いつくのが「紅の豚」のラストだ。ポルコは最期に人間に戻っ・・・た?そしてジーナと・・・どうなるんだーーーーーーー!!!? ってなラストが、自分は大好きだ。もしポルコの人間の姿をラストで描き、ジーナと一緒に暮らす光景を映しちゃったりしたら、紅の豚全体を通じて語られている「男のロマン」と「男女の恋路」の絶妙なバランスが崩れてしまうトコロだよ。

 こういう様な結論の明言を避ける表現を、「作者の逃げ」だなんて言って批判する人もいるようだけど、そういう人はもっと映画の持つ力に認識すべきだよ。監督・キャスト・スタッフによる表現行為なんだから。芸術と同じだよ。



 ※ただし気を付けなければいけないのは、ストーリー本筋でソレをやってはいけないってこと。ストーリー全体としての本論を明確に主張する前に放り投げてしまうと、観客にはストレスしか生まれないから。それで失敗したのがマトリックス・レボリューションズだよ。(いや、ちゃんと描いてはいたんだけど、予備知識無しで理解できない内容だったので、ライトな観客を置き去りにしたんだよね。)


2012年1月9日月曜日

電車でレイチェルがはぐれ者に・・・


感想をさらさらっと。<すべてネタバレ注意>


●レイチェルの結婚 (米 4.4/5.0点)


 これはホント良作だった。終盤の展開に圧巻。
 主人公キムは、姉レイチェルを始めとする家族によって心を深く傷つけられた。自暴自棄になった彼女は家を飛び出し、自動車で事故を起こし、体すらもボロボロになる。しかし、そんな彼女が助けを求めて向かった所は、結局は家族の元だった。そして、あれだけキムを憎んだレイチェルも、心も体も傷ついたキムを見るなり、優しく迎え入れ、結婚式に参加させた。どんなに心が離れていても、理屈も理由も必要なく助け合えるのが、家族なんだね。
 映画のほとんどの時間で「家庭崩壊」を描いておきながら、ラスト15分程度だけ「家族愛」をサラッと描いただけで、矛盾無くハッピーエンドを描けていたところがとても上手いと思った。カメラが終始ブレブレだったけど、ホームビデオ的な演出のつもりだったんだろうか。



●RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ (日本 3.7+0.3/5.0)


 「面白い」との評判を聞いたので見てみたところ、確かにおもしろかった。話の内容自体は特に目新しいものじゃないし、シナリオ展開にひねりがあったわけでもない。でも、「ちゃんと映画をつくろうとしている一途な姿勢」が何となく伝わってきて良かった。全体的に丁寧だったからかな?その姿勢が嬉しかったので、ボーナス0.3点。今年はこの調子で邦画も見ていこう。


●エグザイル/絆 (香港 4.0/5.0)


 マフィア男の友情系映画。本当にソレだけの映画。賛否両論あるようだけど、それも已む無しか。油臭いヤクザが好きな人には最高の映画だし、興味のない人にとっては退屈でしかない映画。自分は比較的前者に近いので、そこそこ楽しめた。
 クライマックスの銃撃戦の直前、死んだウーのために、ウーの妻子を敵の館から逃げさせ、アンソニー・ウォンと死を共にするために館に残った仲間達に鳥肌。これぞ男のロマン。アンソニー・ウォンはホントかっこいいな。


2012年1月8日日曜日

ナイキが公園のベンチを作ったらしい。



なんというアイデア・・・。

こんなベンチを目の前にすると、走り続けるか、空気イスをするか・・・。

ナイキというか、発想はコピーライターのようだね。

ま、ベンチというか広告だけど。


2012年1月7日土曜日

無題


ソレを僕は 昔から知っていた

ソレを僕は さっき見つめていた

ソレに僕は ボールを投げつけた

ソレは僕に 包みこむようなエネルギーを放射した 

        ボールは 消えた

ソレを僕は 手でつかもうとした

        手はソレをすり抜け 指先の感覚はてのひらを圧した





それは太陽だった

        昔と変わらず 太陽だった。


2012年1月6日金曜日

ダークナイト・ライジングの本予告から思うこと


ダークナイト・ライジング 本予告 日本語字幕版が公開。


ヒッヒッハッッハッ!ヒッヒッハッッハッ!ヒッヒッハッッハッ!
ヒッヒッハッッハッ!ヒッヒッハッッハッ!ヒッヒッハッッハッ!
ヒッヒッハッッハッ!ヒッヒッハッッハッ!ヒッヒッハッッハッ!

 アン・アサウェイのセリフが突き刺さる。

 前作ダークナイトがアメリカで熱狂的に支持されたのは、シナリオが時代とマッチしていたからだという見方がある。すなわち「良かれと思って行動した事が、逆に新たな悲劇を生んでしまっている」ことは、アメリカにも共通して言える事だ。
 イラク、アフガンでの戦争は言うまでもない。そして、そもそもアメリカが世界各地に軍事基地を配備し、自国の宗教・哲学・思想・道徳を広めて(強制して)いる理由は、それがアメリカなりに正しいことだと信じているからだ。
 それなのにアメリカ人は、世界の国々から「身勝手」だとか「支配者」だとか言われている。(まぁ自分もそう思うが・・・。)なぜ理解されないのか分からず、アメリカ人はずっと悩み続けているんじゃないかな、と。(これだから一神教は・・・。)その悩みがバットマンの姿を通じて各人の心に投影されてしまったため、アメリカ人に支持されたというわけ。

 じゃあ今回のダークナイト・ライジングはどうか? アン・ハサウェイのセリフを聞く限り、「自分達の幸せばかり考えていると、いつかしっぺ返しが来るよ?」っていう文句が浮かんでくる。
 世界の富(あと核)の半分以上を独占する少数の先進国は、それをよく思わない連中からの報復に怯えているし、同様の構図が金融界のウォール・ストリート占拠にも現れている。前作よりも、世界の人々に理解されやすくて、良いテーマじゃないかな?



あー半年も待てない!






2012年1月5日木曜日

バウンダリーラインは消えない


 こんな記事を見つけた。





 「日本の捕鯨を止めろ」っていう他国やシーシェパードの要求には従いたくないものの、その要求は正しいのかもしれない。でもやっぱり間違っているのかもしれない。ただこれは多分、アメリカに対して「銃規制を強化しろ」って言っているのと同じようなものだと思う。


 捕鯨も銃も、それぞれの国が持つ文化だから簡単にやめられるものではないし、賛成派・反対派どちらの意見も論理的で正当性があるんだもの。同じだよ。そもそも、その国の文化において、その行為が悪い事だと認識する事が不可能だよ。

 日本では調査捕鯨の名のもとに獲った鯨を市場へ出すし、アメリカでは銃乱射事件が起こるたびに全米ライフル協会によって「銃を持つ自由を主張する集会」が必ず開催されるという。
 批判を掻い潜る努力をしてまで、その行為を残そうとしてる。

 将来、例えば宇宙人と接触をキッカケに地球の国家が統一されて、国境が無くなったとしても、思想の境界線は永遠に無くならない、きっと。


2012年1月4日水曜日

アーサーなんて序の口


 ゾーイ・デシャネルとジョセフ・ゴードン=レヴィットが、昨年末にアップした、大晦日ソングのデュエット映像を発見。




ジョセフはキャリア長いようだけども、インセプションまで存在を知りませんでした、ゴメンナサイ。リバーランズスルーイットは見ているんだけど、全く記憶に無いよ。少なくとも近作の「(500)日のサマー」は見ないといかん・・・。

元々彼はインディーズ系映画に合うオーラを持ってるけども、今年はダークナイト・ライジングにも出演する影響で、全ジャンルで株が上がる。ノリノリだねコノヤロウ。


2012年1月3日火曜日

箱根の魅力、物語の魅力


箱根駅伝の人気は凄い。
昨日の往路に引き続き、復路も観てしまった。

思うに、箱根の素晴らしさは、選手のレースにおけるドラマだけじゃないよ。
中継の合間にアナウンサーが説明する選手の生い立ちや、箱根までの苦労エピソードが、人々の感動を誘うんだね。レース結果そのものも重要だけれども、その結果に至る背景を知ることで、その結果の持つ違う意味に気付く、というより意味づけをすることができる。これがすごく面白いんだ。

ドラマに必要なのは、結末だけじゃなく、十分に練りこまれた背景を描くことである、と改めて再認識した。


 そういえば、背景を描いてドラマ性を引き立たせようとして失敗した(と思われる)映画を最近見た。カウボーイ&エイリアンだ。主人公のダニエル・クレイグについては、ある程度は念入りに描いていたけれど、脇を固めていたハリソン・フォードとその部下、少年の成長は伏線演出が全く心に響かなかった。「あー、こういうことがやりたいんだろうな」というのはわかったので、ハズしている事実が余計際立っていて、本当に残念だった。
 あの映画の本質は「冒険」だと思うんだ。冒険とは「スリル」と合わせて「旅」の過程が描かれる。そしてその過程で、登場人物同士が互いの交流を介して、分かり合ったり成長したりする。で、カウボーイ&エイリアンには実際そういう狙いが見えるシーンが幾つもあった。でも全体としてそのシーンを俯瞰すると、感情が後に引いてこないいんだよ。あれはアクションシーンと登場人物のコミュニケーションシーンのバランスが悪いんだ。シーン一つ一つの間で感情がブツブツと区切られてしまうような感覚。あれは伏線の引き方、繋ぎ方が上手くない。だからテンポが悪く見えるわけ。
 多分あれは、原作の長編小説の見どころを掻い摘んでまとめることしかしてないからなんじゃないだろうか。もっと上手に脚色しないとダメだ。映画と小説は違うんだから、原作の改変を恐れず、上手にシーンを繋ぎ、アクションとドラマとの感情の引きをスムーズすることが大事だと思う。



以上、箱根の感想でした。。。(?)


2012年1月2日月曜日

一年で最もダラける日


一年で最もダラける日。
自分の場合、それは毎年1月2日を指す。

今日やったことといえば、前日の宴会で失った体力を箱根観戦しながら回復させること。

あと、本屋も行ったな。手帳とノートを購入した。これも毎年恒例やね。

このあとは、同窓会。
同窓会で久々に会う知人から、何かしらの刺激を貰えれば、今日のノルマは終わりや。

ま、馬鹿騒ぎして終わるかもしれんが。


2012年1月1日日曜日

明けましておめでとうございます。


今年は、地味で小さな一歩が踏み出せるように頑張ろう。





さて、元旦は毎年春日井市の親戚と一緒に過ごすのが恒例になっているのだけど、その際にいつも立ち寄るのが雑貨屋兼本屋兼服屋のアムル

地元ではソコソコ名の知れたショップで、他のお店ではあまりお目にかかることができない様々な雑貨や服を置いている。毎回、変わった本や雑貨を見るとついつい購入してしまうので困ってしまうわ。まぁ、それが楽しいんだけど。

今日自分の目にとまったのは、この本。マイク・ミルズ監督のイラスト集だ。



 マイク・ミルズ監督最新作「人生はビギナーズ」において利用されたマイク・ミルズ自身のイラスト作品を集めたものだ。マイク・ミルズは元々アーティスト出身なので、彼の直接の手によるデザインやイラストは、普通の映画監督のラフスケッチ以上に価値があるものと言える。




 この映画でユアン・マクレガーが演じている役柄は、ほとんどマイク・ミルズ本人の姿だそうだ。職業、ペット、父との関係等が全て自らの経験を元に描かれていると本人が言っている。この映画、どっかの誰かが大絶賛をしていたのを覚えていて、それ以来、公開が待ち遠しい存在になってる。誰が言ってたんだっけか・・・。
 マイク・ミルズの映画監督作品は唯一「サムサッカー」がある。自分は劇場で見たことがあるけども、全体的にオシャレで、普通の映画監督には真似できないようなアーティスティックな雰囲気が全体を包んでいる作品だった。サントラは今でも偶に聞いている。
 本作の日本公開は2012年2月から。名古屋は例のごとくミリオン座での公開。ただしミリオン座の上映時期は未発表。

 ヴィゴ・モーテンセンの最新作「善き人」もセンチュリーシネマで同時期に上映予定なので、日程調整して同じ日に見に行ければよいのだけど。




今年は名古屋遠征が多くなる予感・・・。