2013年3月31日日曜日

2013年3月30日土曜日

2013年3月17日日曜日

仏教思想による時空旅行「クラウド・アトラス」

 「マトリックス」で有名なウォシャウスキー姉弟の監督最新作。いわゆる「輪廻転生」の考え方をベースにして、6つの時代を生きる魂たちの運命を描いた映画。


 この作品は世界で賛否両論を呼んでいて、鑑賞者は皆好き嫌いが激しいようだ。アカデミー賞には全く引っかからなかったし、駄作だと批判する人も少なくない。でも個人的には大いに大満足した。1日経った今でも結構興奮してる。ある種の時空旅行を楽しんでいるような不思議な感覚に浸ることができた。


 クラウド・アトラスの中には、輪廻転生だけでなく、業とか縁起、無我や空といった仏教思想が沢山出てきて、魂たちが時空を超えながらその思想に翻弄されていく。・・・なので、本作を鑑賞する時には、是非「同じ時間軸上に並んでいる、全て一体の物話」なんだ」ということを常に意識しながら見て欲しいと思った。この視点は、僕ら日本人の中に染み付いている東洋の考え方。本作を楽しめるかどうかは、こういった思想を理解できるかどうかにかかってる。表面的なストーリー構成だけ観るだけでは、よくある佳作の域を出ない。


 もともと、監督のウォシャウスキー姉弟は東洋思想に傾倒していて、マトリックスなんかは般若心境と対比して論じられることすらある。なので、クラウド・アトラスが西洋文化圏で評価を得られなかったのも頷けるし、逆に本作を好きになる日本人がいることも頷ける。


 先程書いたように、この作品では、6つの時代で異なるストーリーが展開される。ただし、よくあるオムニバス形式ではなく、全編がほぼ同時スタートし、入れ替わり立ち代りでストーリーを語っていく異色の編集構成になってる。それなのに、すんなりと話を理解できるし、各時代の関係性も、単体としてのストーリーも楽しめるのが凄い。このあたりが、魂の因果を表現できた一因かなーと。


<あらすじ等 リンク先:yahoo!映画>


 で、本作のキャストで注目すべきは、トム・ハンクス。彼は過去の時代では悪人を演じ、未来の時代では善人として出てくるけど、悪行を重ねてしまう事もあるし、同じ過ちを繰り返したりもする。でも、愛と善行によって他者を変え、その変わった他者の善行によって自分が変えられ、互いに善人としての生き方に変わっていく様子が描かれる。「他者との関係性が自分を形作る」といった趣旨のセリフがあったけど、正にその通りの展開になっていて、かつ魂の成長に繋がってる。とても感動的だ。


 まぁ、個人的な好みで言えば、ベン・ウィショーの作曲エピソードも気に入ってる。彼の作るクラウド・アトラス六重奏は本当に美しい。


 クラウド・アトラス一番の問題は、本編の上映時間が約3時間もあること。興味がある人は、ぜひ体調を整えて十分な体力がある状態で本作の鑑賞に挑んでほしい。全員が気に入る映画だとは決して思えないけど、日本人であれば一定の価値が見いだせるんじゃないかと思う。




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2013年3月12日火曜日

OUTSIDE IN TOKYO / 吉田大八『桐島、部活やめるってよ』インタヴュー

OUTSIDE IN TOKYO / 吉田大八『桐島、部活やめるってよ』インタヴュー:


“OIT:屋上のシーンは、僕はちょっと泣いちゃったんですけど、あそこは泣くとこですよね?


YD:あそこは、僕もちょっとうるうるしながら編集したんですけど、高校生の多い試写だとあそこは大爆笑になることもあって。


OIT:あー、爆笑されちゃうんだ。


YD:拍手したりね。だから観客のノリもそれぞれ高校でどんなポジションにいたか、によるのかも。映画部に近い子だったらゾンビに気持ちをのせて泣けちゃったり、逆に運動部で活躍していたような子達は、なんか面白いあいつら、頑張ってるけど笑える、みたいな感じで楽しむみたいです。”




・・・そうなのか。それが桐島のいいところだけど。


生徒会オブ・ザ・デッドで語られる「世界」は、ここにもあったってことです。




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2013年3月3日日曜日

2013年3月1日金曜日

アイアンマン3





アイアンマン3




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