2012年5月14日月曜日

ナガ〜タ〜な「バトルシップ」

ユニバーサル映画100周年記念映画「バトルシップ」を見た。
浅野忠信が目立つ役を務めていることでも話題になった本作を見て・・・特に感想は無い。何もない映画だ。




<ストーリー> ーallcinemaより抜粋ー
 ”ある日、ハワイ沖にアメリカや日本をはじめ各国の軍艦が集結し、大規模な合同軍事演習が行われようとしていた。血気盛んな米海軍の新人将校アレックスは、日本から参加した自衛艦艦長のナガタに激しいライバル心をむき出しにする。そんな中、演習海域に正体不明の巨大な物体が出現する。さっそくアレックスの乗る駆逐艦とナガタの自衛艦、それにアレックスの兄ストーンが艦長を務めるサンプソン号の3隻が偵察に向かう。ところがその正体は、地球に飛来したエイリアンの母船だった。やがて母船は巨大なバリアを築き、人類はそこに閉じ込められた3隻以外に反撃の手段を失ってしまうのだった。”


 本作は、いかにも制作会社主導という作りになっていて、いい作品であることより、作ること自体が目的化していたんじゃないのかな、という感じがした。とりあえず、話として繋がっていればいいや、的な。俳優も地味で、一応の目玉俳優リーアム・ニーソンは完全にチョイ役。俳優にお金かけてないのが予想つく。

 話は繋がっていると書いたけども、どうも全体的にリアリティに欠ける。ヤマト並とまではいかずとも、納得のいかない展開ばかりが目についた。宇宙人達は何でわざわざ母星と連絡をとろうとしたのか。通信こそ大事だ、とかいう趣旨の話は一応してるけども、地球の場所はもう知っているわけだし、説得力に欠ける。あとハワイ周辺の話なのに、どうして全世界で暴動が起きるの?スナイパーライフルで宇宙人の戦艦の司令室に穴が空くものなの?地球の通常兵器相手に簡単にやられすぎじゃない?あんなミサイルでブッ壊れちゃうのになんでたった5機で来ちゃうの?話の序盤で主人公の才能について伏線張りまくったくせに、見せ場らしい見せ場は最後の一騎打ちぐらいって寂しくない?etc...

 この手の無理矢理なプロットは、90年代以前のアクション映画を彷彿とさせる。エクスペンダブルな俳優たちの全盛期は、このランクのストーリーの乱打だったなぁ。当時は俳優が体張って頑張った分、本作はその代わりにCGで見せようとする映画だったのかな。でももはやCG技術は発達しすぎてしまって多用され、CGで客を呼べる時代は終わってしまったと思うんだが・・・。

テイラー・キッチュって「ウルヴァリン」でガンビット演じてたんだね。いや別にいいんだけど。

2 件のコメント:

  1. この映画は割り切って見ないと楽しめない映画ですね。説明不足なのも否めなかったです。(異星人が何故通信を取ろうとしたのかは、距離が遠すぎて地球のザックリした位置しかわからなかったからではないかと。だから、幾つもの先遣隊を送って、その内の一つが地球に来たのではないかと私は勝手に解釈しました。
    割り切れば、意外と面白いC級映画では稀に見る傑作と思いました。派手で映画館で見るにはいい、非常にアメリカ的映画でした。最後の一騎打ちも見せ場として盛り上がりましたが、私が一番好きなのはミズーリ再起動で退役されたお爺さま方が現れるシーンです。
    長文失礼しました~。

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  2. 物語の表層部分の違和感に解釈論が必要になる映画は欠陥品だと思うんですがね。私の好きなシーンは、冒頭で主人公がコンビニに忍び込んで、屋根裏から落ちてグチャグチャになるところです。あそこだけは大爆笑しました。

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