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2012年6月17日日曜日

キャラの魅力で乗り切る「ダーク・シャドウ」


ティム・バートン監督「ダーク・シャドウ」を見た。
とても期待していたのに、結構ガッカリして劇場を出た。予告編を見た時は、キャラクター性、好みのキャスト等々、とても魅力を感じただけに、この落胆はしんどい。脚本がちょっとヒドイな。




<ストーリー> ーallcinemaより抜粋ー
 ”200年前、コリンウッド荘園の領主として裕福な暮らしを謳歌していたプレイボーイの青年バーナバス・コリンズ。しかし、魔女のアンジェリークを失恋させるという大きな過ちを犯し、ヴァンパイアに変えられ、墓に生き埋めにされてしまう。そして1972年、彼は墓から解放され自由の身となる。しかし、2世紀の間にコリンウッド荘園は見る影もなく朽ち果て、すっかり落ちぶれてしまったコリンズ家の末裔たちは、互いに後ろ暗い秘密を抱えながら細々と生きていた。そんなコリンズ家の末路を目の当たりにしたバーナバスは、愛する一族を憂い、その再興のために力を尽くそうと立ち上がるのだったが…。”


・テーマがバラバラ・・・
この映画には幾つかのテーマあるようなんだが、どうもまとまりが弱かったな。家族愛担当のコリンズ一家の面々、恋愛担当のベラ・ヒースコート、呪い&敵&エロ担当のエヴァ・グリーン嬢、そして背景にある70年代の雰囲気。
それぞれエピソードが独立していて、互いに依存する設定上の関係性がほとんど無く、ストーリーラインが分割されている。そうなると、個々のラインを描くのに必要な時間の尺が短くなる。尺が短いと、深掘りできず、ストーリーが浅くなる。そんな感じがした。

・活かせていない設定と背景
画面に出てきたわりに宙ぶらりんなモノが多かった。
主たるのが、ヘレナ・ボナム・カーター!家族じゃないし、物語のカギかというと、そういうわけでもない。彼女は一体何しに出てきたんだ!?ジョニー・デップのヴァンパイアとしての凶暴性を描きたかったのか?何か浮いてる気がする。あと無駄な船長設定のクリストファー・リー!会社再建にジョニー・デップの催眠術使ってたところを笑いにしてたんだろうか。全然ヒネリ無いってば。そしてそもそも、なんで1972年?これ別に現代でもよかったんじゃないか?監督自身のノスタルジックなエゴか?ちょっと分からなかった。

・これがやりたかっただけだろ
予告で大きなインパクトを受けた、ジョニー・デップとエヴァ・グリーンのエッチシーン。予告で紹介された内容以外に何の情報もカタルシスも無い。怪物同士がセックスしたらこうなっちゃいます!っていうギャグを撮りたかっただけなんだろうって気がした。そりゃ確かにあのシーンは面白かったけど、物語上の必然性は弱いでしょ。憎んでいても押し倒してしまう魔性の女を描きたかったとか?ちょっと弱いなぁ。

・とはいえ、素材はGood。
素材がしっかりしていただけに、予告編では表面的な華やかさが目立ったんだね。とっても残念。ただ逆に言えば、素材はしっかりとしているので、キャラクター性からユーモアを感じて楽しめばいいかなと。元ボンドガールのエヴァ・グリーン嬢は相変わらず素敵だし、キック・アスのファンならクロエ・グレース・モレッツが出ているというだけで興奮すること間違いなし。自分の場合、リトル・チルドレンのぶっ飛び変質者やウォッチメンのロールシャッハで知られているジャッキー・アール・ヘイリーが出ているのは、とってもワクワクしたし、あのコミカルさは好感が持てたよ。


2012年6月2日土曜日

アンチ・ノスタルジーの秀作「ミッドナイト・イン・パリ」

ウディ・アレン監督「ミッドナイト・イン・パリ」を観てきた。今年のアカデミー賞でオリジナル脚本賞を受賞した話題作。そこそこの期待をかけていたところ、思った以上の良い出来で、とても楽しめた。





<ストーリー> ーallcinemaより抜粋ー
 ”ハリウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家のギル。しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。そんな彼は、婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる。ところが、スノッブで何かと鼻につくイネズの男友達ポールの出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うことに。するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込むギル。そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ。彼はそこでフィッツジェラルド夫妻やジャン・コクトー、ヘミングウェイといった今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知るのだった。やがてはピカソの愛人アドリアナと出逢い、惹かれ合っていくギルだが…。”


●豊かなキャラクター
現代描写、1920年代描写、ともに適度にユーモアがある良いシナリオ展開で、とても面白かった。中でも、主人公と有名なアーティストとの掛け合いは新鮮かつ自然で、まるで自分もその雰囲気の中に一緒にいるような感じがする。風景や人物設定等、細かいディテールまでこだわっていることで、説得力を与えているんだろう。
あまり評価の対象にはなっていないようだけども、オーウェン・ウィルソンの三枚目演技が、主人公ギルのイメージと無茶苦茶ハマっていてとっても良かった。ちょっと抜けていて、夢見がちなのに踏み切れない感じがあって頼りない反面、根は真面目で憎めない。そんな性格なのが本作の主人公ギル。バカすぎず、マジメすぎない感じを上手く演じてくれたと思う。
また、フィッツジェラルド役でトム・ヒドルストンが出ていた。彼はものすごく顔力の強い俳優だね。本作や戦火の馬のようなサワヤカな役も、マイティ・ソー、アベンジャーズのロキのような敵役も務まってしまう。あの特徴のある顔立ち・大きな目が、キャラクター作りに役立っているのだと思う。ダリ役のエイドリアン・ブロディもなかなか良かった。ダリの特徴ある雰囲気は真似しやすいのかもしれんが。そして、マリオン・コティヤール嬢は相変わらず美しく、場の空気を変えてしまうほどの存在感を放っていた。

以下ネタバレ。

●主人公の気付きと旅立ちの話
とはいえ、本作でもっとも気に入ったのは、物語の主張するテーマだ。最も輝いていた1920年代のパリに来たギルは、その時代で知り合った女性アドリアナとともに、更なる過去・1890年代へ迷い込んでしまう。するとどうだろう、アドリアナは1890年代は最も素晴らしく、1920年代は退屈だと言う。ギルは、アドリアナの考えに驚くが、やがて気づく。「どんな時代の人でも、過去を美しく観て、自分の時代に希望を見出そうとしない」ということを。そして彼は、アドリアナ=1920年代のパリとの別れ、「現代のパリ」の地に脚を踏みしめ、前を向いて人生を歩んでいく決意をする。今後もしかして、何十年後の人々から、「2010年代のパリは黄金時代だった」と語られる日が来るかもしれない。いや、そうに違いない。だってそこは、誰もが憧れる「世界一の都・パリ」なのだから・・・。

●アンチ・ノスタルジー
過去に戻って偉人たちとのドタバタを楽しむノスタルジックなファンタジー映画かと思いきや、なかなか人生訓に満ちた深い映画だったと思う。本作を見ると、「三丁目の夕日」と「オトナ帝国」の対比論を再び思い起こされた。「三丁目の夕日」シリーズは、妄信的とも言える程のノスタルジー迎合映画だ。過去を振り返り、ただひたすら素朴さ、美しさ、懐かしさを描くことで、現代を生きる大人たちを虜にした。
一方、アンチ・ノスタルジーの傑作として有名なのが、「クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」だろう。昭和の古き良き時代を復活させようとする敵と、来る未来を守ろうと立ち上がった野原一家との戦いを描いた映画。本作ほど未来への希望を持たせる映画はそうそうは無い。
人はだれでも、昔を懐かしんだり、「あの頃は良かった・・・」等といって現代を悲観的に見る時がある。でも、そんなイメージは得てして美化されたもので、その時代にはその時代の嫌なことや苦労があったはずだ。本作にあるように、その時代に人も過去を夢見ていたかもしれない。つまり、過去への憧れは、いつの時代の誰もかもが持ちうる幻でしかないのだ。

美しき過去の記憶に囚われず、自信を持って現代を生きる事こそ大切なのだと教えてくれる作品が、自分は好きだ。それが、オトナ帝国であったり、このミッドナイト・イン・パリであったりする。我々の実際の生活に強いメッセージを送ってくれる映画がもっと作られて、もっと人々の目に触れ、正当な評価を得てくれるといいのに。






2012年5月14日月曜日

ナガ〜タ〜な「バトルシップ」

ユニバーサル映画100周年記念映画「バトルシップ」を見た。
浅野忠信が目立つ役を務めていることでも話題になった本作を見て・・・特に感想は無い。何もない映画だ。




<ストーリー> ーallcinemaより抜粋ー
 ”ある日、ハワイ沖にアメリカや日本をはじめ各国の軍艦が集結し、大規模な合同軍事演習が行われようとしていた。血気盛んな米海軍の新人将校アレックスは、日本から参加した自衛艦艦長のナガタに激しいライバル心をむき出しにする。そんな中、演習海域に正体不明の巨大な物体が出現する。さっそくアレックスの乗る駆逐艦とナガタの自衛艦、それにアレックスの兄ストーンが艦長を務めるサンプソン号の3隻が偵察に向かう。ところがその正体は、地球に飛来したエイリアンの母船だった。やがて母船は巨大なバリアを築き、人類はそこに閉じ込められた3隻以外に反撃の手段を失ってしまうのだった。”


 本作は、いかにも制作会社主導という作りになっていて、いい作品であることより、作ること自体が目的化していたんじゃないのかな、という感じがした。とりあえず、話として繋がっていればいいや、的な。俳優も地味で、一応の目玉俳優リーアム・ニーソンは完全にチョイ役。俳優にお金かけてないのが予想つく。

 話は繋がっていると書いたけども、どうも全体的にリアリティに欠ける。ヤマト並とまではいかずとも、納得のいかない展開ばかりが目についた。宇宙人達は何でわざわざ母星と連絡をとろうとしたのか。通信こそ大事だ、とかいう趣旨の話は一応してるけども、地球の場所はもう知っているわけだし、説得力に欠ける。あとハワイ周辺の話なのに、どうして全世界で暴動が起きるの?スナイパーライフルで宇宙人の戦艦の司令室に穴が空くものなの?地球の通常兵器相手に簡単にやられすぎじゃない?あんなミサイルでブッ壊れちゃうのになんでたった5機で来ちゃうの?話の序盤で主人公の才能について伏線張りまくったくせに、見せ場らしい見せ場は最後の一騎打ちぐらいって寂しくない?etc...

 この手の無理矢理なプロットは、90年代以前のアクション映画を彷彿とさせる。エクスペンダブルな俳優たちの全盛期は、このランクのストーリーの乱打だったなぁ。当時は俳優が体張って頑張った分、本作はその代わりにCGで見せようとする映画だったのかな。でももはやCG技術は発達しすぎてしまって多用され、CGで客を呼べる時代は終わってしまったと思うんだが・・・。

テイラー・キッチュって「ウルヴァリン」でガンビット演じてたんだね。いや別にいいんだけど。

2012年5月7日月曜日

ええ話やな(怒)な「ブライズメイズ」

アメリカで超人気だったコメディ「ブライズメイズ」を見てきた。楽しめるかと思いきや、ちょっとこういうのは苦手かなーって映画だった。期待しすぎたかも。



<ストーリー> ーallcinemaより抜粋ー
 ”30代独身のアニーは、開業したケーキ店がつぶれた上、恋人にも捨てられ、人生最悪の日々を過ごしていた。そんな折り、大親友のリリアンが結婚することになり、アニーはブライズメイドのまとめ役を頼まれる。さっそく他の4人のブライズメイドたちを紹介されるが、いずれ劣らぬ個性派揃い。意見も合わないばかりか、互いにライバル意識をむき出しにする始末。それでもリリアンのために立派なウェディング・プランをと意気込むアニーだったが、前途には想像を絶する困難の数々が待ち受けていた。”


 正直、ネタが「ヤング≒アダルト」に近い。でもヤング≒アダルトはあくまでドラマ。このブライズメイズは完全にコメディとして作っていた。アメリカン・コメディには、日本人にハマる笑いもあればハマらない笑いもあるわけで、そう見ると本作が自分に合わなかったのも頷けるかな。特に、飛行機の酔っ払ったアニーや、ローズ巡査の気を引こうとするアニーは、さすがにクドイように思うんだ・・・(日本人でもちゃんと好きになれる人はいるんだろうけど)。
 なので、コメディが主路線である以上、期待していた「自分らしく生きる女性の力強さ」というポイントの深掘りはそれほど練りこまれていない印象。逆にコメディとしてのテンポはよかったと思う。完全なるエンターテイメントだね。なんだかんだで最後にアニーは救われるし。個人的には、救いの無い環境のなか、自分の意志で前に進もうとする結末だったヤング≒アダルトの方が好みだ。

 ただし、ここで描かれているような、自分だけ取り残されてい行く不安、親友の幸せが自分の不幸・不遇・孤独につながるという事実。・・・わかる、本当に。




2012年5月6日日曜日

久々の良品発掘「おとなのけんか」

ロマン・ポランスキー監督「おとなのけんか」を見た。
 ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツといったオスカー受賞経験者が名を連ねるにも関わらず、賞レース殆ど入り込めていなかった作品。しかし作品レビューを見るとソコソコに高評価だったので、試しに鑑賞してみることにした。するとこれが大当たり。なかなか楽しむことができた。




<ストーリー> ーallcinemaより抜粋ー
 ”ニューヨーク、ブルックリン。11歳の子ども同士が喧嘩し、片方が前歯を折るケガを負う。ケガを負わせてしまった側のカウアン夫妻がロングストリート夫妻の家に謝罪に訪れ、和解の話し合いが行われる。お互いに社交的に振る舞い、話し合いは冷静かつ友好的な形で淡々と進んでいくかに思われたが…。”


 本作は、最初から最後までジョディ・フォスターとジョン・C・ライリー夫妻の自宅の一室で物語が展開される。4人の行動のみしか描いていない。レザボア・ドッグスやキサラギを思い起こさせる。調べると、もともと原作は舞台劇なのだそう。であれば確かにこのシステムを頷ける。
 ただし映画でこれをやってしまう場合、舞台劇の味とされる”誇張された脚本・演技”をそのまま移植してしまうと、不自然さが現れるんだな。映画のなかで、ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ヴァルツは何回も部屋を出て帰宅しようとするのだけど、なんだかんだ話がこじれて、また部屋に戻ってくる・・・というのを3〜4回繰り返す。これが舞台上で繰り広げられたなら、とてもユーモアがある”台本”だと楽しむことができるのだろうけど、映画で、映像として見てしまうと、舞台上の誇張演出が逆に「白々しさ」みたいなものに変換されてしまう。一応ソレが目立たないようにシナリオは工夫されていたけど、限界があったようだ。こういう場合、あえてカメラアングルを限定的にして、カットを長くしたりすれば、擬似的に舞台劇風な体験をさせて、誇張演出を肯定できるのではないだろうかと予想したんだけども、甘いかな? それか、部屋を出ていくと思わせる展開をもっと減らすとかか?

 とはいえ、4人の会話そのものは非常に面白い。
 事前情報からの自分の予想では、2つの家庭の子供同士のけんかに端を発する2つの夫婦の”冷戦”が主テーマで、お互いの本音が徐々に現れてくる過程を楽しむように描かれたシナリオかと思いきや(勿論それもあるけども)、実際には話の論点はあちこち飛び、そのたびに、2夫婦のなかで敵味方が入れ替わり、はっきり言って子供の話は相当時間そっちのけ。2夫婦の抗争が、やがてそれぞれの夫婦喧嘩に発展したり、もう無茶苦茶。でもそうやっていろいろな会話が広がるなかには、クスッと笑わせる展開をイチイチ準備していて、まったく退屈しなかった。
 個人的に一番面白かったのは、クリストフ・ヴァルツ扮する弁護士だ。最初は、夫婦間の話し合いの場でも仕事の電話ばかりしている常識の無い冷徹な人間に見える。しかし周りの感情が高ぶってくると、もっとも冷静沈着でクールな存在に見えてくる。でもその後、携帯電話(ブラックベリー。いかにもだな。)を花瓶の中に突っ込まれてしまうと、一気に感情が爆発して怒り出し、直後に呆然と床に座り込んでしまう。そんな、あっちこっちにブレブレする様子が面白かった。ジョン・C・ライリーが酒を誘った時に、悪びれずに酒をもらっていた様子も思わず吹き出したな。あとは、ケイト・ウィンスレットのゲロがジョディ・フォスターの持っていた画集にBECHOOOOOOっとかかるところ、エグイけど最高だった。あー、こまかいトコロを言い出したらきり無いな。

 まぁとはいえ、子供を持つ親御さんはとても共感できる内容なのではないかと思う。子供が何かを起こした時、「子供づたいでなければ出会うことのない、全く価値観の違う家庭との仮面をかぶったお付き合い」が強制されるのだから。ましてや、トラブルなど起こってしまうと、険悪になるのも仕方ないもの。険悪にならなくても、普段からそういったお付き合いに疲れている夫婦がほとんど。それを惜しげもなくさらけ出し、本音をぶちまけ合う本作は、そういった人達のストレス発散になるんじゃないかな。


2012年5月4日金曜日

予習必須「裏切りのサーカス」

ゲイリー・オールドマンがオスカー主演男優賞にノミネートされた「裏切りのサーカス」を遂に鑑賞、元MI6諜報員が原作の小説「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」の映画化。



<ストーリー> ーallcinemaー
 英国のMI6とソ連のKGBが熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロールは、長年組織に潜んでいるソ連の二重スパイ“もぐら”の情報を掴むも独断で作戦を実行して失敗、責任をとってサーカスを去る。コントロールの右腕で彼とともに引退した老スパイ、スマイリー。ある日、英国政府のレイコン次官から“もぐら”を突き止めろという極秘の指令が下る。ターゲットとなるのは、コードネーム“ティンカー”、“テイラー”、“ソルジャー”、“プアマン”という4人の組織幹部。さっそく信頼を置くかつての部下ピーターらと組み、調査を開始するスマイリーだったが…。


 鑑賞前の事前情報として、「登場人物の予習をするべし」との助言があったので、公式ページで人物相関図を確認してから映画に挑んだ。・・・しかし失敗だったのが、容疑者の名前を、ティンカー、テイラー、ソルジャー、プアマンというコードネームで確認してしまったこと。本編ではコードネームはあまり使われず、あくまで本当の人物名で語られることが多く、結局は話についていくのがやっとになってしまった。

 話のなかに銃撃戦らしい銃撃戦は無く、あくまで「見えない敵との頭脳戦」が中心。静かで、地味で、それなのにカナリ怖い作品だった。これがリアルなスパイなんだろうか。
 アカデミー脚色賞にもノミネートされている作品だけに、退屈はしないのだけれど、1つの会話の中の情報量が多い割に、次々と話が展開していってしまうところが正直辛かった。もう少しゆったりとしたテンポにしてほしかったかも。でも多分、小説のストーリーをしっかり伝えるには必要な措置だったのではないかと。実際面白かったし。その状況に加え、日本語字幕量より、実際に俳優がしゃべっている内容量の方が明らかに多かったので、字幕向けに内容を相当シンプルにさせていたのが伺える。日本語吹き替えで改めて見てみたい作品だった。

 この映画を見ると、諜報活動(インテリジェンス)の世界のエグさと奥深さの一端を垣間見ることができる。国家機密の前においては、事実は往々にして残酷となり、人は翻弄されていくしかないのだろう。・・・なんていう話のはずなんだけど、話についていくので精一杯で心から楽しめず、悔しい限り。

スイーツ女子好みのオシャレ映画には程遠く、出演しているキャストもオジサンばかりで地味。しかも話が難解とくると、なかなか上映する映画館が無いのも頷ける。


2012年4月28日土曜日

ノスタルジーへの平手打ち「アーティスト」

フランス映画で、しかも無声モノクロ。
アカデミー賞作品賞獲得「アーティスト」。


ストーリー ーallcinemaより抜粋ー
”1927年、ハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、彼に憧れる女優の卵ペピーと出会い、自身の主演作でエキストラの役を手にした彼女に優しくアドバイスをおくる。そんな中、時代はセリフのあるトーキー映画へと大きく変わっていく。しかしジョージは、自分は芸術家だと主張してサイレント映画に固執、瞬く間にスターの座から滑り落ちることに。そんなジョージとは対照的に、時代の波に乗ってスターの階段を駆け上っていくペピーだったが…。”


無声映画は、より人の感情へ訴えかけると言っていたけども、現代映画に慣れている自分には、少々疲れを起こす映画だった。テロップが実際の発声より遅れて表示されるのが、どうにも違和感。面白かったけどね。
ところどころで音声を使っているところを見ると、無声映画を撮りたい!という意識より、これが無声映画だ!というノスタルジーへの尊敬を表す意識があるかな。でも、ノスタルジーはあくまでノスタルジーであって、現実を、未来を見なければいけないっていう事を描いていたように思う。うーん好感が持てる。三丁目映画よりもオトナ帝国に近い、辛いけど前向きなお話だった。

「パルムドック」の犬さんの演技(芸?)はホントすばらしかった。細やかな動きと、演技のバリエーションが多く、申し分ない。

あと心に残ったのは、ジャン・デュジャルダンが自暴自棄になって自分のフィルムを全部バラバラにして火を付けた後、ハッと我に帰って、グチャグチャにしてしまったフィルムの中から、無傷のフィルムを見つけて強く抱きかかえるシーン。あれを見て思い出したのが、ロード・オブ・ザ・リングのボロミアだ。ボロミアは旅の途中、欲に溺れて感情が高ぶり、フロドから指輪を奪おうとしたが、フロドは間一髪逃げ出した。ボロミアは直後に我へと帰り、「俺はなんてことをしていまったんだ」と後悔する。そいて、フロドが敵に襲われた時、ボロミアはその命をかけてフロドを守り、罪を償った。
感情って難しい。あとで思えば「何であんな馬鹿なことを」っていうような間違いを犯してしまう。でも、そのあとの贖罪に、苦しみに、途方も無い努力と時間を、人生をかける。あれこそ、人間の醜さであり、美しさでもある。そんな凹凸ボロミアは、我々人間の代弁者だったのだ。ああ何て奥が深いロード・オブ・ザ・リング。・・・って話変わってる。


2012年1月28日土曜日

ヒミズと、ふみ :update

超ひさびさに、映画館で1日2本の映画を見た。

●ヒミズ



自分にとって初鑑賞の、園子温監督作品。
こりゃすげー。なんて暴力的。そしてなんて青春。これが園子温映画か。
 映画の冒頭は、近年の日本映画にありがちなシュール設定が色々と飛び込んでくる。「またこの手の映画かよ」って落胆しそうになった。けど暫く見ていくと、映像の出来がバカ高いことがジワジワわかってきた。「なるほど、こういうことか、こりゃ格が違うわ・・・」って見直した。
 完成度が高く、非常に優れた作品だ。主人公の暴力衝動に騙された、青春期の心の衝動を捉えられた時、主人公の心の痛みは、鑑賞者それぞれに降り掛かってきて、たまらなく辛い。でも、ラストはとても感動。未来を信じたくなる、素晴らしい快作。

園子温監督は、豊川生まれで、豊橋東高校に通っていたんだと。なんて偶然。これから世界的に注目を浴び続ける監督だろうね。来週は、「冷たい熱帯魚」を見る予定。楽しみだ。

 そして、二階堂ふみ!なんて良い演技をするんだ!そして可愛い!!って思ってプロフィール調べたら・・・17歳!?ああ末恐ろしい。宮崎あおいに似てるよね。全く、映画秘宝が表紙にするわけだ・・・。
 ヴェネツィア映画祭で主演の染谷将太と共に最優秀新人女優賞もらったとき、なんとブラック・スワンのダーレン・アロノフスキー監督からお褒めの言葉を貰ってるみたいね。なんて奴だ二階堂ふみ。



今日はもう一本、「人生、ここにあり!」を見た。コレも良かった。感想はまた後日。





Update: ヒミズあらすじ −allcinemaより抜粋−
 15歳の孤独な少年、住田祐一の夢は、誰にも迷惑をかけずに生きる平凡な大人になること。そんな住田にクラスメイトの茶沢景子は好意を抱き、住田の実家である貸しボート屋を手伝うなど積極的にアプローチする。それを疎ましく思いながらも、少しずつ心を解きほぐしていく住田。ところが、借金をつくって蒸発していた父親が戻ってきたことで、住田の運命は大きく狂い始める。


2012年1月16日月曜日

連合艦隊司令長官 山本五十六 (4.2/5.0)


やられてしまったー  涙ダーダー鼻水グチャグチャ。



俳優の演技:4.8
シナリオ:3.3
編集・演出:3.5
美術・CG:4.5
テーマ性・メッセージ性:4.9
以上、総合4.2点なり。


<ネタバレ注意>

●良かったところ
・シナリオの不出来を、役所広司を始めとしたベテラン役者勢がカバーし、なんとか重厚な雰囲気を作り出していた。彼らの演技力は大いに賞賛されるべき。
・邦画に珍しく、CGが良かった。まるで本当の航空機からの風景のように見えた。邦画の技術と資金力で、ハリウッド映画の持つ迫力感を真似ようとしても、オモチャのような質感しか出せなかったことだろう。この映画の映像は、無理にカメラを動かそうとしていなかった。そのため迫力には欠けていたものの、その反面(そのお陰で)臨場感を感じられるような「空気感」を出せていた。まるで実際に航空機で飛んでいる時のような感覚を味わった。これは素直に驚いた。
・テーマ性が強い。日本人の誰もがもつ「原罪」の意識に対し、強烈なメッセージを送りつけてきた。
 日本人は、どうしてWW2で負けてしまったのか。
 どうして開戦せねばならなかったのか。
 何を持ち、何を失ったのか。
 そして、そこで経験した失敗を今もなお繰り返していないだろうか。
この映画から日本人が考えるべき事は、大きく重い。
 
●悪かったところ。
1にも2にも、シナリオ酷い。
・製作者の意図を、五十六の行動や言動によって直接的に表現している部分が多く、観客とのハートでの対話ができていない。メッセージというものは、間接的に伝えるからこそ、広がりが増すものなのに。ヘタクソ。
・なぜ陸軍や海軍、そして世論が開戦へ推し進んでいったのか、なぜパールハーバーやミッドウェーで五十六のシナリオとは違う方向に事が進められていったのか、といった軍中枢部の行動に論理的な説明が足りない。いや、実際には論理性なんて当時から無かったのかもしれないけど、少なくとも映画の中においては、五十六の論理的な解釈に対して、愛国心でも何でもいいから「彼らなりの論理的説明」によって五十六との議論をさせるべきだった。そして、どうあがいても埋まらない溝をもっと明確にした方がよかった。あの描写じゃ、陸軍海軍の開戦派は論理思考が出来ない単なるバカじゃないか。単なるバカが多かったから日本は戦争をしたのか? 違うだろ!!
・新聞社の香川照之と玉木宏の使い方がヘタ。
 やりたいこと自体はいいと思う。玉木宏を五十六視点に近い位置に置き、ストーリーテラーとしての役割を果たさせることに異論はない。そして、社説によって世論を戦争に導いていった香川照之が、玉木の招集に動揺し、国家の大義名分の下に無数の小さな悲劇が存在することを気づかされる展開もとても良い。問題は、香川照之が、玉木の身を案ずるほど、彼のことを思っていたのかどうかが、シナリオ上から読み取り辛いこと。一応、本編中に互いが言い合いになるシーンがあるけども、あれだけじゃちょっと弱いよね。
・お茶漬けとか将棋とか、ちょっと突拍子すぎるだろ。人柄を表すにしても度が過ぎる。

 
 とまぁツッコミどころは山ほどあれど、非常に満足感を得られる作品だった。
映画館で見れて、本当によかった!

 自分の場合、半年ほど前に、広田弘毅をテーマにした「落日燃ゆ」を読んでいて、WW2当時に戦争をしたくなかった人達に触れたばかりだったので、映画を先回りしながらスンナリ受け入れることができた。

 彼らの存在を、贖罪の拠り所にも、罪を逃れる言い訳にもしてはいけない。敗戦の事実を真摯に受け止め、そこで何が起こっていたかを冷静に見定め、今後の日本の将来に活かすべきだんだろうね。


2012年1月10日火曜日

「RAILWAYS」と「紅の豚」

<例によってネタバレ注意>

 RAILWAYSは昨日書いた通り、面白いんだけどヒネリの弱い映画だと思う。その中でも一番ヘタだと思ったのが、ラストの描き方だ。定年を迎えた旦那は、結局は嘱託として職場に残り、現役運転手を続ける選択をした。奥さんは、看護の仕事を順調に進めている。つまり二人は、以前は考えられなかった「共働き」を始めるという形でのハッピーエンドだね。で、このオチ自体は全く問題ないと思う。現役続行、つまり嘱託についての伏線はちゃんとあったし、そもそも定年の引退だって長年苦労をかけた奥さんのためでもあったんだから。つまり奥さんが外で働く幸せを得る事を旦那が許せたことで、旦那は運転手を辞める理由は無くなっていたわけだ。論理的にね。自分も個人的に好感の持てる結末だったと思う。
 じゃあ何がヘタかというと、ずばり「嘱託として運転手を続けている旦那をガッチリを描きすぎていること」だ。いくら嘱託の伏線が描かれていたとはいえ、直前まで引退セレモニーをしていたんだから、観客にとってその展開は「予想外」という印象を持つのが普通だ。そしてその「予想外」を最大限に心温まるものにするためには、その「予想外」をきちんと描くのではなく、あえてボヤかせて描くことで、観客のワクワク感を持続させることが効果的なんだ。

 今回の例ならばどうするべきだったか。ラストシーンで電車から降りた奥さんが先頭に目線を向けた時、運転席の窓から手が出てきて奥さんに合図を向けるシーンがあった。映画ではその後、電車の運転席のシーンにカメラが移り、旦那の「出発進行!」の様子を写している。いやーこれは見てて「イラッ」としたよ。ここは窓から出てきた手だけを映して切るべきだったと思うね!それによって観客は「あ、旦那さんが続けてるってことかな!?」って何となく予想はできる。できるんだけども、その実際の姿を観ていないので、予想しかできないわけ。そこにホンワカとした温かみ、ワクワク、希望を増幅させる効果が期待できるよね。もっと言ってしまうと個人的には、むしろ手すら出さず、電車から降りた奥さんが、運転席の方をみながら「クスッ」って微笑むシーンがあるだけで十分。最低限の表現で結末がやんわりと伝わる完璧なエピローグになるはずだよ。

 こんな感じの「しっかり描かないラスト」はいろんな映画で用いられているけども、パッと思いつくのが「紅の豚」のラストだ。ポルコは最期に人間に戻っ・・・た?そしてジーナと・・・どうなるんだーーーーーーー!!!? ってなラストが、自分は大好きだ。もしポルコの人間の姿をラストで描き、ジーナと一緒に暮らす光景を映しちゃったりしたら、紅の豚全体を通じて語られている「男のロマン」と「男女の恋路」の絶妙なバランスが崩れてしまうトコロだよ。

 こういう様な結論の明言を避ける表現を、「作者の逃げ」だなんて言って批判する人もいるようだけど、そういう人はもっと映画の持つ力に認識すべきだよ。監督・キャスト・スタッフによる表現行為なんだから。芸術と同じだよ。



 ※ただし気を付けなければいけないのは、ストーリー本筋でソレをやってはいけないってこと。ストーリー全体としての本論を明確に主張する前に放り投げてしまうと、観客にはストレスしか生まれないから。それで失敗したのがマトリックス・レボリューションズだよ。(いや、ちゃんと描いてはいたんだけど、予備知識無しで理解できない内容だったので、ライトな観客を置き去りにしたんだよね。)


2012年1月9日月曜日

電車でレイチェルがはぐれ者に・・・


感想をさらさらっと。<すべてネタバレ注意>


●レイチェルの結婚 (米 4.4/5.0点)


 これはホント良作だった。終盤の展開に圧巻。
 主人公キムは、姉レイチェルを始めとする家族によって心を深く傷つけられた。自暴自棄になった彼女は家を飛び出し、自動車で事故を起こし、体すらもボロボロになる。しかし、そんな彼女が助けを求めて向かった所は、結局は家族の元だった。そして、あれだけキムを憎んだレイチェルも、心も体も傷ついたキムを見るなり、優しく迎え入れ、結婚式に参加させた。どんなに心が離れていても、理屈も理由も必要なく助け合えるのが、家族なんだね。
 映画のほとんどの時間で「家庭崩壊」を描いておきながら、ラスト15分程度だけ「家族愛」をサラッと描いただけで、矛盾無くハッピーエンドを描けていたところがとても上手いと思った。カメラが終始ブレブレだったけど、ホームビデオ的な演出のつもりだったんだろうか。



●RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ (日本 3.7+0.3/5.0)


 「面白い」との評判を聞いたので見てみたところ、確かにおもしろかった。話の内容自体は特に目新しいものじゃないし、シナリオ展開にひねりがあったわけでもない。でも、「ちゃんと映画をつくろうとしている一途な姿勢」が何となく伝わってきて良かった。全体的に丁寧だったからかな?その姿勢が嬉しかったので、ボーナス0.3点。今年はこの調子で邦画も見ていこう。


●エグザイル/絆 (香港 4.0/5.0)


 マフィア男の友情系映画。本当にソレだけの映画。賛否両論あるようだけど、それも已む無しか。油臭いヤクザが好きな人には最高の映画だし、興味のない人にとっては退屈でしかない映画。自分は比較的前者に近いので、そこそこ楽しめた。
 クライマックスの銃撃戦の直前、死んだウーのために、ウーの妻子を敵の館から逃げさせ、アンソニー・ウォンと死を共にするために館に残った仲間達に鳥肌。これぞ男のロマン。アンソニー・ウォンはホントかっこいいな。


2012年1月3日火曜日

箱根の魅力、物語の魅力


箱根駅伝の人気は凄い。
昨日の往路に引き続き、復路も観てしまった。

思うに、箱根の素晴らしさは、選手のレースにおけるドラマだけじゃないよ。
中継の合間にアナウンサーが説明する選手の生い立ちや、箱根までの苦労エピソードが、人々の感動を誘うんだね。レース結果そのものも重要だけれども、その結果に至る背景を知ることで、その結果の持つ違う意味に気付く、というより意味づけをすることができる。これがすごく面白いんだ。

ドラマに必要なのは、結末だけじゃなく、十分に練りこまれた背景を描くことである、と改めて再認識した。


 そういえば、背景を描いてドラマ性を引き立たせようとして失敗した(と思われる)映画を最近見た。カウボーイ&エイリアンだ。主人公のダニエル・クレイグについては、ある程度は念入りに描いていたけれど、脇を固めていたハリソン・フォードとその部下、少年の成長は伏線演出が全く心に響かなかった。「あー、こういうことがやりたいんだろうな」というのはわかったので、ハズしている事実が余計際立っていて、本当に残念だった。
 あの映画の本質は「冒険」だと思うんだ。冒険とは「スリル」と合わせて「旅」の過程が描かれる。そしてその過程で、登場人物同士が互いの交流を介して、分かり合ったり成長したりする。で、カウボーイ&エイリアンには実際そういう狙いが見えるシーンが幾つもあった。でも全体としてそのシーンを俯瞰すると、感情が後に引いてこないいんだよ。あれはアクションシーンと登場人物のコミュニケーションシーンのバランスが悪いんだ。シーン一つ一つの間で感情がブツブツと区切られてしまうような感覚。あれは伏線の引き方、繋ぎ方が上手くない。だからテンポが悪く見えるわけ。
 多分あれは、原作の長編小説の見どころを掻い摘んでまとめることしかしてないからなんじゃないだろうか。もっと上手に脚色しないとダメだ。映画と小説は違うんだから、原作の改変を恐れず、上手にシーンを繋ぎ、アクションとドラマとの感情の引きをスムーズすることが大事だと思う。



以上、箱根の感想でした。。。(?)


2012年1月1日日曜日

明けましておめでとうございます。


今年は、地味で小さな一歩が踏み出せるように頑張ろう。





さて、元旦は毎年春日井市の親戚と一緒に過ごすのが恒例になっているのだけど、その際にいつも立ち寄るのが雑貨屋兼本屋兼服屋のアムル。

地元ではソコソコ名の知れたショップで、他のお店ではあまりお目にかかることができない様々な雑貨や服を置いている。毎回、変わった本や雑貨を見るとついつい購入してしまうので困ってしまうわ。まぁ、それが楽しいんだけど。

今日自分の目にとまったのは、この本。マイク・ミルズ監督のイラスト集だ。



 マイク・ミルズ監督最新作「人生はビギナーズ」において利用されたマイク・ミルズ自身のイラスト作品を集めたものだ。マイク・ミルズは元々アーティスト出身なので、彼の直接の手によるデザインやイラストは、普通の映画監督のラフスケッチ以上に価値があるものと言える。




 この映画でユアン・マクレガーが演じている役柄は、ほとんどマイク・ミルズ本人の姿だそうだ。職業、ペット、父との関係等が全て自らの経験を元に描かれていると本人が言っている。この映画、どっかの誰かが大絶賛をしていたのを覚えていて、それ以来、公開が待ち遠しい存在になってる。誰が言ってたんだっけか・・・。
 マイク・ミルズの映画監督作品は唯一「サムサッカー」がある。自分は劇場で見たことがあるけども、全体的にオシャレで、普通の映画監督には真似できないようなアーティスティックな雰囲気が全体を包んでいる作品だった。サントラは今でも偶に聞いている。
 本作の日本公開は2012年2月から。名古屋は例のごとくミリオン座での公開。ただしミリオン座の上映時期は未発表。

 ヴィゴ・モーテンセンの最新作「善き人」もセンチュリーシネマで同時期に上映予定なので、日程調整して同じ日に見に行ければよいのだけど。




今年は名古屋遠征が多くなる予感・・・。




2011年12月31日土曜日

ぼくの2011年映画ランキング

今年の映画館鑑賞数は25本。段々少なくなっていくな・・・。

でも昨年の4本よりは全然みているので、年末恒例のやつをやってみた。
(ちなみに昨年No1は、インセプション。)
ただ25本だと母数が少ないので、遠慮して上5本・下3本の選出とした。



<ベスト5>
1.ブラック・スワン
2.ソーシャル・ネットワーク
3.マネーボール
4.猿の惑星・創世記
5.ワイルド・スピードMEGA-MAX
   次点 >宇宙人ポール、スーパーエイト

●総評
シネコン利用が多く、メジャー作品ばかりのラインナップに。
ブラック・スワンもソーシャル・ネットワークも、夏前に見た作品だったけども、強烈すぎてランクインしてしまった。
ソーシャル・ネットワークといえば、昨年のアカデミー賞では受賞本命とされながらも、英国王のスピーチの猛追を受けて惨敗した不遇の作品。
でも自分からしてみれば、英国王のスピーチにそれほど大きな感動を感じなかった。ギークな自分としては、ネタ的にソーシャル・ネットワークの方が共感しやすかったのかも。




<トホホ3>
1.トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
2.星を追う子ども
3.カウボーイ&エイリアン
   次点 >キャプテン・アメリカ

●総評
カウボーイ&エイリアンとキャプテン・アメリカには期待していたんだけどなー。
キャプテン・アメリカはシナリオが原因。カウボーイ&エイリアンは、監督の経験不足による総合力欠如だね。ダニエル・クレイグの無駄遣いだ。
星を追う子どもは糞。トランスフォーマーはバカ製造機。



<2011年ベスト監督> 該当なし

<2011年ベスト男優> トム・クルーズ (@M:Iゴースト・プロトコル)
  ソーシャル・ネットワークのジェシー・アイゼンバーグにしたかったけども、年末に見たM:I・ゴースト・プロトコルに感動したので・・・。
 今回のイーサン・ハントは、かなり失敗・トラブル・想定外が多く、何一つ無事に完了したミッションが無かった。ケガもして、泥臭い。骨折だってするんだもの。しかし結果、「トムクル・ブランド」の持つスター性に媚びない作品となり、白熱感は倍増した。それを文句なく演じた彼を讃えたい。

<2011年ベスト女優> ナタリー・ポートマン (@ブラック・スワン)
 当然だろうが。もう何も語るまい。
  

<2011年ベストバウト>
ヴィン・ディーゼルVSドウェイン・ジョンソン(@ワイルドスピードMEGA-MAX)
 文句は言わせない。
 警官役のドウェイン・ジョンソンが、なぜか銃を使わずにヴィン・ディーゼルと素手のガチンコバトルを展開。 白人ムキムキハゲキャラの2俳優が同じ画面で絡みあうシーンなんて、誰が見たいと言うんだ。(US女以外で)
 ドウェイン・ジョンソンなんて、途中から防弾チョッキを投げ捨て、
 「ボクチャンもう怒ったからなー!!!(心の声)」なんて言って「ウッシャ来い」モード突入状態。笑うしか無いっつーの。(褒め言葉)




<さて・・・2012年の展望!>



来年公開の映画で一番期待しているのは・・・決まっている。

ダークナイト・ライジングだ。



日本公開日は7月28日。あと7ヶ月弱。待てないよクソ。あー見たい、早く見たい。





その他、来年は期待できる作品ばかりで豊作の予感





・ホビット 思いがけない冒険 

ロード・オブ・ザ・リング前章譚。フロド、ガンダルフ、老人ビルボ、ガラドリエル、その他もろもろ続投。





・ドラゴン・タトゥーの女 

ダニエル・クレイグ主演、フィンチャー監督最新作。





・アベンジャーズ 

マーベルヒーロー総出演映画。





・エクスペンダブルズ2

シュワとブルース・ウィリス続投、チャックノリス、ヴァンダム参戦、さらにパワーアップだ。




・ヒューゴの不思議な発明 

タクシードライバー、ディパーテッドのマーティン・スコセッシがファンタジー作ったっつって笑いものにしていたけども、USにて評価高し。
主演の少年の目つきがすごくキレイで力強い。あとクロエ・モレッツ。





・007スカイフォール(仮題)

ダニエル・クレイグ版007最新作。 サム・メンデス、ハビエル・バルデムも組む。超期待。
※予告編未公開




ダークホースにるろ剣。

嫌な予感しかしないけども、化ける可能性はあるかと。





そして忘れてはならない、「Q」。
。



あぁ、楽しみすぎる・・・。



2011年12月30日金曜日

宇宙人ポール 4.5/5.0 ->訂正:4.0/5.0

<ネタバレ注意>



ちょっと期待しすぎたが、十分楽しめた。
ただやっぱり監督がエドガー・ライトじゃない分、ホット・ファズより緩いところがあるかなー。UKジョークはUSジョークより黒いイメージがあったけど、多分ホントだと思った。

未知との遭遇を復習しておいてよかった。

あのラストの快感は何だろう。
ポールがいい奴だからかな。ほんと楽しかった。
シガニー・ウィーバーが出ているとは知らなかった(笑)



2011年12月29日木曜日

シナリオは正義 M:Iゴースト・プロトコル(4.4/5.0)

<ネタバレ注意>

今日見た映画は、ミッション・インポッシブル〜ゴースト・プロトコル〜。
シリーズ最高傑作との呼び声が批評家から上がっているという今作。とても期待をしながら観ていたが・・・、期待通りで安心!非常に良かった!

驚くべきは、物語中盤の時点で既に「満腹感」を味わってしまったことだ。
予告、CM等のプロモーションで、さもメインイベントのようにアピールしていた「ドバイでのノンスタント宙吊りトムクル」。しかしこれは中盤の噛ませアクションに過ぎず、あれと同等もしくはそれ以上の緊迫がその後で待ち構えていた。全て見終わった頃には、満腹を通り越した真の満足感が待っていたのだ!これはダークナイトの時に感じた感覚に似ているね!

上記の様な時間軸上のバランス配置を成功させたのが、白熱・緊迫のシナリオだ。
単にピンチを描いただけで簡単に白熱展開を演出できるわけが無い。今回すごく効果的だったのが、「出来レースではなかったこと」じゃないかな。言い方を変えるなら、「ザ・ハリウッドスター・トムクルが泥臭かったこと」だとも表現できる。今までのミッション・インポッシブルは、ミッションをこなす際、ある程度の妨害を受ける中でもミッションを完遂することによって、トムクル=イーサン・ハントのスター感を演出する感じのエンターテイメントだったように思う。しかし今回のトムクルは、想定外の事ばかり起こってトラブルばかりだし、ミッション大失敗するし、トムクル自身もあちこちケガするし・・・(挙句ラストは足首骨折!)。トムクルのスターとしてのブランドに媚びず、真っ向から痛々しいキャラクターを演じているところに泥臭さを感じ、結果、手に汗握る展開を演出できたんだと思う。これに似た手法をとっているのが、ダニエル・クレイグ版007だろう。

あと個人的に嬉しかったのが、ジェレミー・レナーの参戦、およびサイモン・ペッグの再演。トムクルの脇を固める、他の映画では主役をはった俳優が、主役級に個性のあるチームメンバーとして非常に良い形で参加していた。不可能なミッションを、チームプレーで完遂したラストの快感はたまらない。まるで七人の侍のような感じだ。こういう展開は「みんなが貢献者」として映るので、普通の観客も感情移入しやすいんじゃないかなー。

というわけで、非常に良質なスパイアクション映画だった!番人にオススメ!


2011年12月26日月曜日

イージーライディングなタンタンの頭はイレイザーヘッド


<ネタバレ注意>


今回の連休で、3本の映画を鑑賞したので、少しずつだけ簡単に感想をまとめる。


●イレイザーヘッド (デヴィット・リンチ監督 TSUTAYAレンタルにて。)
 もう、最初からワケがわからなかった。完全のアートの領域を行った作風。全編通してモノクロ画面。セリフは少なく、感性を逆なでするBGMや効果音が終始襲いかかってくる。全部見終わったあと、なんとなくリンチ監督のやりたかったことがわかったような、わからなかったような。
 リンチ監督はそもそも気持ちの悪い物を表現したがる人なのかな。重要なのが、ただ気持ち悪いんじゃなく、我々のすぐ近くにあるのに、眼を向けていないもの、若しくは目を向けるのを避けているものであることかと。
 今後、要分析。

●イージーライダー (デニス・ホッパー監督 TSTTAYAレンタルにて。)
 名前だけしか聞いたこと無い作品だったので、本編のオープニング時は、「お、この映画はロードムービーか。」なんて事を思った。でも見終わった後、その見立てが間違っていた事に気づいた。この2人のラストの何とも虚しいこと。この「やるせなさ」は何?メッセージはアンチドラッグ、アンチヒッピーなのか、アンチマネーなのか。うーんやっぱり前者か。ただ当時のヒッピー文化に全く触れていない身としては、感覚としての理解に苦しむ。
 あ、一言付け加えると、ジャック・ニコルソンが脇役なのにキャラ立ち過ぎ(笑)

●タンタンの冒険〜ユニコーン号の秘密〜(スピルバーグ監督 映画館にて。)
 映画館で鑑賞。12月公開の作品だったけど、字幕版は既に1日1回上映という、慈悲なきスケジュール。スピルバーグらしいドタバタ系アクションが光った佳作。ストーリーはすごくテンポが悪くて、山がどこなのかわかりにくく、消化不良になりやすい。そういうところじゃなく、アクションを楽しむべき映画として観た方がいいかも。CGならではのカメラワークで視点をグリグリ回してくるところには興奮。ただし、実写映像じゃない分、ちょっと迫力は落ちてたと感じてしまい、残念。エクスペンダブルズ2に期待を寄せる趣味を持つ自分としては、血と汗が見たいわけなので。
 ま、これは子供も楽しめる映画として作られているので、そこに期待してはいけないのだけど。









2011年12月17日土曜日

マネーボール (4.3/5.0)

今日はマネーボールを見に行った。
とても良い作品だった。

主人公ビリー・ビーンことブラピは、低資金の弱小MLBチーム、アスレチックスのGM。
選手を雇ったり解雇したりトレードをする「人事」を任されている。
しかし、
例えばヤンキースのような高資金人気チームにはスター選手をお金で集めることができるが、
アスレチックスのようなチームは、安い若手や平凡な選手しか集めることができず、限界を感じていた。

そんな中で彼は、統計理論に基づく「出塁率の高い選手を優先起用する」という方針を仲間と共に打ち出し、新たなチーム作りを始めた。
チームの同僚から大きな批判を浴び、結果も出ない日々が続く。
彼は迷いや怒りに悩みながらも、正面からベースボールと向き合い、やがて反撃の時を迎えることになる・・・


この映画の欠点は、野球の描写が微妙なところ。
でも正直、そんなことはどうでもいいんだ。
この映画のテーマは、野球を通じて彼が体現する「答えのでない迷いに立ち向かう信念」だからだ。実際、ブラピが悩み悶え苦悩するシーンの多いこと多いこと。


この世には、完全無欠の心を持った人なんてのは何処にもいない。

自分は正しいと思う。
でも結果が出ない。
人からは批判を受ける。
本当に自分は正しいんだろうか。


そんなふうに日々惑い、人は生きている。
しかし、幾らこの先どうなるのかわからなくても、前に進むしか無い。
ビリーは野球を通じて、人と同じようにソレを感じ、信念でもって突き進んでいく。彼の悩みは野球の枠を超えて、鑑賞者の共感を捉えるのだ。

彼が試合を見ないことでジンクスを避ける描写、彼の弱みが出ているところだね。
そう、彼にだって弱点はある。人はみんな、弱い所がある。
でも、自分を信じるなら、結果が予想できない中でも、自分で舵をとって進まなきゃいけない。

そう語る映画だった。

こういう人生論的映画には弱いので、なかなかシビれたね。




2011年12月12日月曜日

映画 リアル・スティール ★★★☆☆

<ネタバレ注意>

昨日見た映画は、ヒュー・ジャックマン主演「リアル・スティール」

近未来・・・。
人間による格闘技が廃れ、ロボットによる暴力的かつ派手な格闘技が人気を博していた。
プロボクサーとしての栄光を奪われた主人公は、ロボット格闘技の操縦者として、負け続きの借金まみれな生活を送っていた。
ある時、主人公が過去に離婚した元妻が死亡、元妻が育てていた実の息子を一時的に預かることになる。そして二人はひょんな事から、廃棄物処理工場で、旧世代のガラクタロボット、ATOMと出会う・・・


とまあこんな感じの話でした。
面白いかつまらないかと言われると、面白いと言える。
ただ、どうしてもシナリオ腑に落ちないところが幾つかあった。

ポイントをまとめてみた。


・息子が「ATOMを掘り出すんだ!」とゴネる根拠が弱い。偶然伸びていたATOMの腕に引っかかって「落ちるところを助けてもらったから」だけだと弱い。
・ヒュー・ジャックマンの現役時代の描写が弱い。過去の栄光を自らが振り返って浸りつつも、諦めて開き直るフリをしているような感じの方が良かったなぁ。
・リアル・スティール進出が簡単すぎる。
・ロボットのダメージ描写をちゃんと描いてくれないと、ただボコられてるだけで状況がさっぱりわからない。ムダにハラハラしてしまう。
・親子の仲直りまでの過程が唐突。もっと仕込み、根回し、伏線が必要。叔母との再会場所がニューヨークである必要があったのか?すごく違和感感じた。あとそれに絡んで、親子でボコられてしまうシーン、ヒュー・ジャックマンはもっと心から息子に謝るべきだった。絆が芽生え始めた親子の関係に、暗い闇を落とす場面なのだから。
・ラストラウンドで、最期の頼みのシャドー機能を使う時、ヒュー・ジャックマンが、直前まで「そんなの無理だ」とかなんとか叫んでたのが情けない。むしろあそこは、ヒュー・ジャックマンが子供にシャドー操縦を頼まれて目に輝きを取り戻し、自らの動きで相手をねじ伏せるというオーラを出し、戦士としての復活を果たす象徴シーンとすべきだった。そうすれば、敵をボコボコにしているときの彼の姿が何倍も美しく輝いたハズだ。
・そのうえ、この話の結論はこうなったはずだ。「本当のリアル・スティール(真なる鋼)は、鋼のボディを持つロボット達ではなく、鋼の魂を持った、ヒュー・ジャックマンだった」ってね。
せっかく感涙モノのメッセージを発信できたのに!!
・タク・マシドがありがちな悪役すぎる。

まぁこれは全部、「自分の好みに合わせるなら」の話だけどさ。
正直こんな書き方をしてしまったら、子供とロボットの友情描写が薄まってしまうので、ちょっと危険か。バランス重視という意味では、比較的まとまってたので、基本的には良作だと思う。一応は、ちゃんとラストで感動したしね。

ああそうそう、ゼウスにかますバックジャンプパンチは最高にカッコよかった!!

結論:オススメ映画です。



2011年12月7日水曜日

映画 50/50<フィフティ・フィフティ> ★★★☆☆

<ネタバレ注意>

昨週の土曜日、伏見のミリオン座で「50/50<フィフティ・フィフティ>」という映画を見てきた。

監督は知らんけども、主演はジョセフ・ゴードン=レヴィット。
そして脇にはセス・ローゲンとアナ・ケンドリック。
今後が期待される俳優たちが集結した(一応)インディーズ系映画。

主人公は、ある日突然、致死率50%のガンにかかっていることを宣告される。
死を徐々に意識し始める主人公は、心の葛藤と闘いながらも、
男友達の励まし、カウンセラーとの心の交流などを通じて、
心や考え方が変化していく姿を描いたヒューマンドラマ。

良く言ったらこんな感じのストーリーだった。
いや、良く言ったら・・・というか、
「本当はこういうストーリーを作りたかったんだろうなぁ」というのを自分なりにまとめたものだ。

じゃあ実際にそうなっていたかというと、そのレベルには到達してなかった・・・。

シナリオが全体的にユル〜イんだよね。不可ではないけど。
俳優たちはすごく頑張って感情表現をしているんだけど、シナリオからソレが感じ取れない。
最初、主人公がガンを宣告された時、主人公は呆然とした反応をしていた。でも、そのシーンより以前に、主人公がどんな人間なのか、どんな性格なのか、どんな生活を営んでいるのか、そのへんを予め十分に描ききれていいないもんだから、主人公の反応に対して感情移入できないんだ。

この映画のシナリオはそういうのばっかり。
友人セス・ローゲンも、カウンセラーのアナ・ケンドリックも、同じ。
人物描写はできてるかもしれんけど、それに説得力を与える「人物背景」が薄い。
だから、物語に深みが出てこない。
俳優陣は頑張っていただけに、ちょっと残念。

・・・と自分は思ったんだけど、ネットのレビューは結構いいんだよな。
最近流行りのオシャレ系映画だから、スイーツな人たちにはウケがいいんだろうか。
やはり自分はマイノリティなのね。


(とりあえず、いろんなジャンルの日記を書いてみようかと)