2011年12月12日月曜日

映画 リアル・スティール ★★★☆☆

<ネタバレ注意>

昨日見た映画は、ヒュー・ジャックマン主演「リアル・スティール」

近未来・・・。
人間による格闘技が廃れ、ロボットによる暴力的かつ派手な格闘技が人気を博していた。
プロボクサーとしての栄光を奪われた主人公は、ロボット格闘技の操縦者として、負け続きの借金まみれな生活を送っていた。
ある時、主人公が過去に離婚した元妻が死亡、元妻が育てていた実の息子を一時的に預かることになる。そして二人はひょんな事から、廃棄物処理工場で、旧世代のガラクタロボット、ATOMと出会う・・・


とまあこんな感じの話でした。
面白いかつまらないかと言われると、面白いと言える。
ただ、どうしてもシナリオ腑に落ちないところが幾つかあった。

ポイントをまとめてみた。


・息子が「ATOMを掘り出すんだ!」とゴネる根拠が弱い。偶然伸びていたATOMの腕に引っかかって「落ちるところを助けてもらったから」だけだと弱い。
・ヒュー・ジャックマンの現役時代の描写が弱い。過去の栄光を自らが振り返って浸りつつも、諦めて開き直るフリをしているような感じの方が良かったなぁ。
・リアル・スティール進出が簡単すぎる。
・ロボットのダメージ描写をちゃんと描いてくれないと、ただボコられてるだけで状況がさっぱりわからない。ムダにハラハラしてしまう。
・親子の仲直りまでの過程が唐突。もっと仕込み、根回し、伏線が必要。叔母との再会場所がニューヨークである必要があったのか?すごく違和感感じた。あとそれに絡んで、親子でボコられてしまうシーン、ヒュー・ジャックマンはもっと心から息子に謝るべきだった。絆が芽生え始めた親子の関係に、暗い闇を落とす場面なのだから。
・ラストラウンドで、最期の頼みのシャドー機能を使う時、ヒュー・ジャックマンが、直前まで「そんなの無理だ」とかなんとか叫んでたのが情けない。むしろあそこは、ヒュー・ジャックマンが子供にシャドー操縦を頼まれて目に輝きを取り戻し、自らの動きで相手をねじ伏せるというオーラを出し、戦士としての復活を果たす象徴シーンとすべきだった。そうすれば、敵をボコボコにしているときの彼の姿が何倍も美しく輝いたハズだ。
・そのうえ、この話の結論はこうなったはずだ。「本当のリアル・スティール(真なる鋼)は、鋼のボディを持つロボット達ではなく、鋼の魂を持った、ヒュー・ジャックマンだった」ってね。
せっかく感涙モノのメッセージを発信できたのに!!
・タク・マシドがありがちな悪役すぎる。

まぁこれは全部、「自分の好みに合わせるなら」の話だけどさ。
正直こんな書き方をしてしまったら、子供とロボットの友情描写が薄まってしまうので、ちょっと危険か。バランス重視という意味では、比較的まとまってたので、基本的には良作だと思う。一応は、ちゃんとラストで感動したしね。

ああそうそう、ゼウスにかますバックジャンプパンチは最高にカッコよかった!!

結論:オススメ映画です。



0 件のコメント:

コメントを投稿