2011年12月28日水曜日

2011年 仕事納め

本日にて、全出勤日程を終了、仕事納めとなった。
思えば、豊橋へ転勤になって、早1年。時間が経つのは早い。

 知財実務担当としてのこれまでを振り返ると、昨年は知識備蓄の期間、今年は知識活用の期間だったように思う。知識は使ってこそ脳内に染み付くものだってことを身をもって感じた。

 ただし、1年分の備蓄なんて大した量じゃないので、早々に限界を感じたのも事実。では、それを克服するために来年みっちり知財の勉強をするのかと言われると、Noだ。

 実際のところ、普段の知財実務において、「いざという時」はそれほど多いわけではなく、日常的に業務をこなす分には現状の知識さえあればナントカ回せるのだ。質に差はあるにしろ、だ。分からないところは弁理士さんに聞けば判断できるわけだし。
 で、そこから先に何を勉強するかは、自分が今後どういう人生を歩みたいのかを考えた上で、時間の使い方をよく考えて決めるべきだと思ってる。言い換えると、知財実務で死ぬまでメシを食うつもりが全く無い以上、これ以上知財マンに染まっても損をするだろう、ということだ。 自分が興味を持てるのは、やっぱりエンジニアとしての仕事だ。その思いは昔も今も変わらない。
それならば、知財を続ける理由は本当にあるのか?これ以上知財実務を続けてもムダになるだけではないのか?

 いや、理由はある。すごく大きい理由がある。

おそらく知財業務全体に言える事だろうが、知財実務というのは明確なゴールが無い分、ある意味で、「自分で好きなだけ仕事ができる」という面を持つ。つまり、自分が正しいと思うことを決定できる風土と、それを突き通せる風土がある、ってこと。

 この感覚は、たまらなく快感だ。おそらく世の起業家達も、こんな気持ちで自らの事業を立ち上げるのではないか。自分の信じた道で社会を生きていけるというのは、本当に幸せだ。
 業務命令に従って仕事をすることは大事だし、お客さんを満足させてこそ仕事だとも言える。でもここには、それとはまた別の、生きている、自立している心地よさを感じることが出来る世界が広がっている。起業家がなぜ企業するのかがよく分かった、というのが最近感じた事だ。

 この先、いつエンジニアに戻るのか、もしくはナナメ上を目指し、会社を辞めて起業でもしちゃうのか、まったく予想できない。ただ、今やっていることは、自立した人間として生きていく上で大切なことを学べるし、あと1年それを繰り返せることは、とても幸せだと思っている。自分は、正しいを思ったことをこれからも業として行なっていく。

 2011年の総括および2012年への抱負は、そんなところだ。


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