2012年3月20日火曜日

マーティン・スコセッシ「ヒューゴの不思議な発明」


ヒューゴが頑張ったのは認めるけど、ヒューゴは発明したわけではないだろう!

・・・という映画「ヒューゴの不思議な発明」を見た。


ストーリー −allcinemaより抜粋−
1930年代のフランス、パリ。父を亡くした少年ヒューゴは、駅構内の時計台に隠れ住み、時計の整備をしながら孤独な毎日を送っていた。そんな彼の心のよりどころは、父が遺した壊れたままの不思議な“機械人形”。その修理に悪戦苦闘していたヒューゴは、おもちゃ屋で万引きを働いて店主の老人に捕まり、人形について書かれた大切な父のノートも取り上げられてしまう。そんな中、ヒューゴは老人の養女イザベルと仲良くなり、一緒に機械人形の秘密を探ってゆくのだが…。

 本作は、今年のアカデミー賞において「アーティスト」と作品賞を争った作品。両作ともに、「過去の映画への愛に満ちた作品である!」として評され、各種映画賞ではデッドヒートを繰り広げていた。そんな評判もあって期待して見に行ったものの、それほど楽しめず、拍子抜けしてしまった。

 確かに愛に満ちた感動のラストを迎えたけども、どうもストーリーのスジとしてしっくり来ない。多分、「機械人形の復活」と「映画愛」とのリンクが弱いからじゃないかと思う。まぁそのへんは原作に従わざるを得ない点だ。まぁ大目に見よう。問題なのは、序盤からクライマックスへ突入するまでの展開が単調で、山や谷の作りが乏しいように感じた点だ。あれは観ていてちょっと辛かった。編集やシナリオがちょっと悪かったなぁ。

 映画を見る際、テーマ性は作品の魅力として評価されるべきで、その点において本作はピカイチであることは紛れも無く事実だ。3D映画としての表現も良かったし。
 自分た楽しめなかったのは、テーマへの共感が足らなかったからかもしれないね。そんなに映画を愛していないのかな?

 キャストは良かった。ヒューゴを演じるエイサ・バターフィールド君が良かった。はともかく、青く透き通った純粋な眼がたまらない。ヒューゴの親父役はジュード・ロウ。とっても短い時間の出演だったけども、機械イジリが好きな時計職人としての雰囲気が溢れ出ていて、かなり胸に残った。クロエ・モレッツは、キック・アス時代とは比べ物にならないくらい成長してしまったのに、未だにカワイイんだホント。クリストファー・リーはサルマンやドゥークー伯爵の演技でしか記憶が無く、今回の善人役には違和感が・・・。





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