インセプション、ダークナイト・ライジング等、今もっともノリにノッてる俳優こと
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の「(500)日のサマー」。
予告通り、DVDをレンタルして見てみた。
久々に出会った「お前は俺か!映画」だった。
ストーリー −YouTubeより抜粋−
”トムは建築家を夢見て、グリーティングカード会社で働く日々。ある日、秘書として入社してきたキュートなサマーに一目惚れ。トムは運命の恋を夢見る男の子、一方サマーは真実の愛なんて信じない女の子だった。まったく正反対のふたりの500日の恋のゆくえは?”
<ネタバレ注意>
ジャンルは、ミニシアター向けの「洒落臭いオシャレムービー」。作品全体の雰囲気だけ見れば、女性にはそこそこオススメできる内容。観ていて清々しい。しかしながら、本作は完全に、草食系男子ジョセフ・ゴードン=レヴィットの視点から見た片思い映画なので、女性みんなが共感し好きになれるかどうかは、ちょっとわからない。update:特に、いかにも草食系なイジイジとしたジョセフの雰囲気や、その反面、感情が勝手に邁進→慢心→暴走してしまうところ、またイザというときに頼りにならなかったりするところなど、むしろ嫌いになる女性も多いんじゃないだろうか。
完全に共感ができなくてもストーリーが魅力的ならばそれで良いんだ。完成度の高い作品は、どんな内容であれ鑑賞者の意識を引き込むことができるものだから。でも、この作品のシナリオには、ぼちぼち目立つ難点があって、完成度という面では褒められたもんじゃないと思う。
例えば、
・ゾーイはジョセフの事を恋人だと思ってないのに、気持ちが入り過ぎてる。
(ゾーイの演技というより監督の指示だと思うけど。ジョセフはGood。)
・ゾーイの美人設定を活かす仕掛けが少ない。
・幽霊キャラが多い。 せっかくクロエ・グレース・モレッツも出演してるのに、終わってみれば居なくてもいいキャラだったし。 >これが一番痛い。
全体として、広げた風呂敷をたたみきれてなかったり、設定と実際の雰囲気に違和感と感じたりとか、多様な矛盾を感じた時間が多かったね。話のまとまり感が薄く、シメるとこシメてないってことかな。
批評投稿サイトを観ていたけども、映画の感想が、鑑賞者各人の恋愛観に沿って描かれてて、賛否両論という感じ。つまりこの映画は、話の構成が未熟なために「主人公たちに共感できるかどうかが作品を好きになるかどうかを分ける」ことになる。だからこその序盤のコメント、すなわち女性全員に勧められるわけではない、という主張に繋がるわけ。
で、じゃあ自分はどうなのかと?
・・・
AmazonでDVDをポチりましたが、何か?
ラストはとても気に入ったし。
<おまけ>
また貼付けておこう。
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