2012年2月11日土曜日

「善き人」のための「ショットガン」


今日は名古屋のセンチュリーシネマで2本の映画を見た。


●ヴィゴ・モーテンセン主演 「善き人」






<ストーリー −allcinemaより抜粋− >
”1930年代、ナチス台頭のドイツ。ベルリンの大学で文学を教えるジョン・ハルダーは、家族思いの善良で平凡な男。ところがある日、安楽死をテーマにした彼の小説がヒトラーに気に入られ、渋々ながらも入党せざるを得なくなる。しかしジョンには、モーリスというユダヤ人の親友がいた。生き延びるためのやむを得ない選択ながら、モーリスへの後ろめたさに苛まれるジョン。やがて、ユダヤ人への弾圧が激しくなる中、ジョンはモーリスの国外脱出を手助けしようとするが…。”


いやぁ、今度のヴィゴ・モーテンセンはいい人だった。
いつもいい人だけど、今回はいい人に輪をかけていい人だった。

政府には誠意を持って協力した。
友人にも、可能な限り強力した。
別れた妻にだって恨まれてない。
悪い事は何一つせず、人の役に立ちながら生きていた。
人として尊敬されるべき人だったよ。


ま、友人は多分死んじゃったけどね。


しかも、モーテンセンのせいで。


なんでだろうね、悪いことをしていないのに。




・・・ヴィゴはどうすればよかったというのか。政府を裏切ってユダヤ人の友人を逃し、自らが処刑されればよかったのか。彼には結局、どちらに転んでも悪い方にことが運ぶ運命しか与えられなかったんだろう。
 善き人として生きたおかげで、自らは生き長らえることができた。でも、それと引き換えに、自ら望むことをしてきた結果、相反する結果に「必然的に」至ってしまった。時代のせいと言ってしまえばそれまでだが、生きる時代をヒトは選べない。
 じゃあそんな中で、自分はどう生きたいのか?どうありたいのか? 平和に生きていたいのか、命を賭して他人を守る人生を送りたいのか、それを自分でイメージしておくことが、やっぱり大事なんだと教えてくれる映画だった。










●グラインドハウスのスピンオフ第二弾「ホーボー・ウィズ・ショットガン」




<ストーリー −allcinemaより抜粋− >
 町から町へと流浪する、くたびれた初老の男“ホーボー”。彼がやって来たのは犯罪組織のボス、ドレイクが牛耳る暴力に支配された町ホープタウン。ドレイクの息子たちスリックとイヴァンが残虐な殺戮を繰り返しても、住民はおろか警察すらも見て見ぬふり。ホーボーも娼婦アビーを助けたばかりに痛い目に遭ってしまい、以後はよけいなことはせず静かに暮らしていた。そんなある日、質屋で強盗現場に出くわしたホーボーは反射的にショットガンを手にするや強盗を始末する。これで目を覚ましたホーボーは、以来町のクズどもを次々と血祭りに上げていく。やがてそれは、ドレイク一族との凄惨な全面対決へと発展していくが…。


 「ショットガンを持ったホーボー(ホームレス)」って設定自体が既に滅茶苦茶なんだけど、中盤までは思ったより話のスジが結構面白かった。こんなヒデェ町あるかよ!!とは思うけども。で、やっぱり後半からグラインドハウス色が広がり始めた。もう無茶苦茶(笑)さすが18禁。公式が言うとおり「修正不可能」だこりゃ。

 でも面白かった!! これを劇場で見た!というのは話のネタになるかな?

 ただ本作の一番の収穫は、ヒロインのアビーを演じていた「モリー・ダンズワース」の存在を知った事だ!いやぁ、この娘はかわいい!



経歴を見たが、この「ホーボー」が映画初出演だったみたいだ。(過去にはカナダでドラマメインで出演していた?)これから他の作品に出てくれるとうれしい。



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