2012年1月9日月曜日

電車でレイチェルがはぐれ者に・・・


感想をさらさらっと。<すべてネタバレ注意>


●レイチェルの結婚 (米 4.4/5.0点)


 これはホント良作だった。終盤の展開に圧巻。
 主人公キムは、姉レイチェルを始めとする家族によって心を深く傷つけられた。自暴自棄になった彼女は家を飛び出し、自動車で事故を起こし、体すらもボロボロになる。しかし、そんな彼女が助けを求めて向かった所は、結局は家族の元だった。そして、あれだけキムを憎んだレイチェルも、心も体も傷ついたキムを見るなり、優しく迎え入れ、結婚式に参加させた。どんなに心が離れていても、理屈も理由も必要なく助け合えるのが、家族なんだね。
 映画のほとんどの時間で「家庭崩壊」を描いておきながら、ラスト15分程度だけ「家族愛」をサラッと描いただけで、矛盾無くハッピーエンドを描けていたところがとても上手いと思った。カメラが終始ブレブレだったけど、ホームビデオ的な演出のつもりだったんだろうか。



●RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ (日本 3.7+0.3/5.0)


 「面白い」との評判を聞いたので見てみたところ、確かにおもしろかった。話の内容自体は特に目新しいものじゃないし、シナリオ展開にひねりがあったわけでもない。でも、「ちゃんと映画をつくろうとしている一途な姿勢」が何となく伝わってきて良かった。全体的に丁寧だったからかな?その姿勢が嬉しかったので、ボーナス0.3点。今年はこの調子で邦画も見ていこう。


●エグザイル/絆 (香港 4.0/5.0)


 マフィア男の友情系映画。本当にソレだけの映画。賛否両論あるようだけど、それも已む無しか。油臭いヤクザが好きな人には最高の映画だし、興味のない人にとっては退屈でしかない映画。自分は比較的前者に近いので、そこそこ楽しめた。
 クライマックスの銃撃戦の直前、死んだウーのために、ウーの妻子を敵の館から逃げさせ、アンソニー・ウォンと死を共にするために館に残った仲間達に鳥肌。これぞ男のロマン。アンソニー・ウォンはホントかっこいいな。


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